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第12回小説野性時代新人賞を受賞した君嶋彼方の同名小説を原作に、『決戦は日曜日』で注目を集めた坂下雄一郎が監督を務めた最新作。主演は、芳根京子と髙橋海人。若手俳優の中でも傑出した存在感を放つ2人が、初共演にして唯一無二の共闘を果たした。さらに、中沢元紀、前原 滉、林 裕太ら注目の若手俳優に加え、大塚寧々、赤堀雅秋、片岡礼子、山中 崇といった実力派が集結。スクリーンに瑞々しさと深みを添える豪華キャストが勢揃いした。2004年、高校1年生の夏。坂平 陸と水村まなみは、プールに落ちた翌朝、突然体が入れ替わってしまう。必ず元に戻ると信じて、家族にも秘密にして、生きることを決めた2人。まなみは“坂平 陸”としてそつなく日々をこなす一方、陸は“水村まなみ”になりきれず戸惑いながら時が流れていった。初恋、卒業、進学、就職、結婚、出産、親との別れ──15年が過ぎた30歳の夏。北関東の国道沿いに佇む喫茶店「異邦人」で、1年ぶりに再会した2人。まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる。“今日一日だけ”というリミットが迫る中、2人は初めて本音をぶつけあう。この人生は誰のものなのか。今、手放したくないものとは何か。果たして彼らが出した答えとは──。