テーマパークやファッションビルだって仕事場? 電気工事士のパート

未経験スタートOKで、後から資格取得が可能な電気設備のプロ

お休みの日にリフレッシュしようと、ファッションビルやテーマパークで過ごすことってありますよね。ショッピングやエンターテイメントを心置きなく楽しめる背景には、その空間を快適に保つ縁の下の力持ちと言える仕事があります。その仕事のひとつが電気工事士です。専門的なイメージだと思いますが、意外にもパートでも挑戦できる職種なのです。

資格取得前は、現場のサポート業務を担当

電気工事ができるのは電気工事士の資格を持った人に限られます。そのため未経験者には、ハードルが高そうに感じますが、実は未経験や資格のない状況からスタートする人の多い職種なのです。実際、求人検索をすると、未経験者歓迎という求人は少なくありません。
電気工事の実務は資格がないと法律で罰せられますが、現場には配線に触れる必要のない荷物運びや現場の掃除などの業務もあります。無資格の場合、こういったサポート業務に従事しながら、資格取得を目指すことになるわけです。

ちなみに就職活動を有利にするために、先に資格を取得するという選択もあります。資格があれば、電気工事士の就職活動はかなり有利になるはずです。

第一種、第二種に分かれる電気工事士資格の取得方法

電気工事士の資格は、どうすれば取得できるのでしょうか。受験には、年齢、学歴や実務経験といった資格が必要ありません。そのため参考書で独学をするか、通信講座で勉強するかの選択が一般的です。これは専門学校に通わなくても取得できる難易度と言えるでしょう。実際、合格率は例年約60%となっています。
試験項目は「筆記試験(マークシート)」と「技能試験(実技試験)」があり、両方に合格することが必要です。

なお、電気工事士は男性の多い業界でしたが、最近は男女関係なく活躍。一般家庭や単身女性が住む部屋への工事による訪問が多い企業では、安心感を与えられるということで女性を積極採用しているところが増えています。

電気工事士の資格には、第二種電気工事士と第一種電気工事士の2つがあります。
第二種電気工事士を取得すれば、電圧が600V以下の電気設備工事が可能になり、一般住宅や小規模ビル、事務所、店舗などの工事に対応できます。第一種電気工事士を取得すると最大電力500KW未満の電気設備工事が可能になり、工場や大型ビルなどの工事まで対応できるようになります。

つまり第一種電気工事士の方が、工事可能な範囲が広い上位資格になります。そのため最初は第二種電気工事士の資格取得を目指すことが一般的です。
なお試験開催は第一種電気工事士が年1回開催、第二種電気工事士は年2回(例年6月頃と10月頃)開催されます。

ビルメンテナンス会社や電力会社が職場

具体的に電気工事士が活躍できる職場としては、ビルメンテナンス会社が中心になります。ここでは、さまざまな施設やビルの電気工事、配線、メンテナンスを担当します。前述のテーマパークやファッションビルの電気工事も、このビルメンテナンス会社が担当することが多いようです。

そのほか、大手電力会社、建設現場で工事用電源を手配する会社、太陽光発電などを取り扱う会社、テレビ・電気・ネット回線の設置を請け負う会社、一般家庭へ家電製品を取り付ける会社などがあります。中には鉄道の電気設備工事、高速道路の電気設備工事を担う会社もあります。

いずれの仕事でも電気設備を設定し、無事に電気が通った時の達成感は何物にも代えがたいもの。同時にお客さまから感謝されることも多い、やりがいのある職業と言えます。
一見すると縁の下の力持ち役ですが、支えている施設や建物は目に見えるものが多いので、結果が形に残る仕事になります。家族や友人に「あそこの電気設備メンテナンスは、自分がやったんだ」と自慢することもできるでしょう。

将来性、発展性も期待できる電気工事士

電気工事士の仕事は、関連する上位資格を取得していくことでレベルアップし、対応できる仕事の幅を増やしながら、結果的に収入アップへとつなげられます。

最初に取得する第二種電気工事士に続いて、第一種電気工事士を取得。その後にも、対応する案件の方向性に応じて、電気工事施工管理技士(1級/2級)、電気技術主任者(第1種/第2種/第3種)、電気工事通信担当者、電気通信主任技術者、消防設備士、高所作業車運転者といった資格取得を重ねることで、さらなる職域が開かれます。

その結果、電気工事士の年収は各企業により多少の差はありますが、未経験入社の見習いであれば250万円~350万円、工事士として任されるようになれば(もしくは正社員となれば)300万円~500万円となります。さらに責任者や役職者までいけば400万円~600万円以上に。
また、在籍した企業で実績と信頼を築いていけば、将来的に独立の道も開けます。それまで在籍していた企業との信頼が強ければ、下請けとして電気工事の発注を依頼されることも多いようです。

将来的に電気のない暮らしは想像できません。それだけ、この先もニーズの絶えない仕事であり、挑戦してみる価値のある職種、資格だと言えます。ご家庭でちょっとした電気トラブルが起きた時も、わざわざ業者を呼ばずに自分で修理ができるため、実は主婦にぴったりかもしれません♪

シラソン