ブランクが長いと、パート先で足手まといになってしまう?

仕事が覚えられない……どうしよう?

仕事がすんなり覚えられない焦りと不安。それは、数年以上のブランクを経てパートで社会復帰した元専業主婦(夫)の多くがぶつかる壁です。独身時代を振り返り「若いときは普通にできたはずなのに……」と自信が揺らぎそうになったのは、あなただけではありません。
「私、職場で使えないって思われてるかも……!?」
もし現在進行形でそんな不安を抱えているなら、まずは気を落ち着けて、対応策をチェックしてみましょう。

仕事が覚えにくいのは記憶力が低下したからではなく……

独身時代の働き方と現在のパート勤めでは、大きな違いが2つあります。
ひとつは勤務時間。パートでは週3日前後・1日4~6時間ぐらいのペースで働く人が多いと思います。フルタイムと比べると勤務時間が大幅に短く、しかも細切れ。そのため昔よりも仕事が覚えにくいのは仕方のないことです。

もうひとつは、仕事以外にも配慮すべき事柄が増えていること。独身時代は仕事のことと自分のことだけ考えていればよかったけれど、今は子供のこと、パートナーのこと、今日の献立、家族のための家事・用事など気にかかることがいろいろあります。脳のリソースが多方面で使われているので、物覚えが悪く、忘れやすくなったと感じるのも無理はありません。

「脱・使えない人」になる仕事の仕方

とはいえ職場で信用を得られないままなのは、居心地が悪いし、気が重いですよね。そこで改めて仕事の基本に立ち返り、対応策をチェックしてみましょう。

■「仕事を覚えない」「同じミスをする」 → メモを取る・メモを見返す
ポケットサイズのメモ帳を持ち歩き、教えてもらった作業の手順、モノの名前、置き場所など、聞いたこと・知ったことは必ずメモしましょう。仕事を覚えるのが苦手な人は、書いたメモを後で見返したり、確認したりしない傾向があります。メモを見ながら教わった通りに作業できるか確認し、見返して読みにくかったら後できれいに書き直しましょう。また、同じミスを防ぐために、作業を間違えたときも、何をどう間違えたかと、正しいやり方はどうなのかもメモしておきましょう。

■「指示通りにできない」 → 確認・復唱
仕事の指示を受けたときは「はい」と返事するだけでなく、「〇〇を△△ですね」と指示された内容を復唱します。そうすると確認にもなりますし、聞いただけでは頭から抜けてしまう人でも自分の口で言い直すことで覚えておきやすくなります。

■「チームワークがとれない」「余計なことをする」 → 声掛け
自主的に仕事をするときは「これから〇〇します」「〇〇に行ってきます」と、周囲のスタッフやリーダーに聞こえるように宣言しましょう。そうすれば、今その仕事が必要ない場合は「それより先にこちらの作業をお願いします」と言ってもらいやすくなり、自分がちぐはぐなことをするのを防げます。また、何もすることがないときは、こちらから「何かすることはありますか?」と声を掛けましょう。

■「仕事が遅い」 → 時間を意識する
最初は手が遅いのは仕方がありません。職場の人もある程度は大目に見てくれます。作業の手順がつかめてきたら、次はそれを「何分で終わらせる」と目標を決め、徐々に時間を早めていきます。長くかかる業務は「何時までに終わらせる」と予定を決めて時間を意識しながら行いましょう。ゲームと同じで早くなるにつれて上達が実感でき、やる気アップにもつながります。

職業用の“ペルソナ”をつくる

“ペルソナ”とは、人が社会と接するときに演じている役割(仮面)を表す心理学用語です。例えば、家で子供と接するときは「母親」や「父親」としてのペルソナをつけていて、学生時代の同級生と会うときは別の顔が出る。自分の親と接しているときは彼らの「娘」や「息子」としての振る舞いが現れる、というふうに相手や場所によって人はいくつものペルソナをスムーズに付け替えています。

職場で明るい声が出せないとか、消極的な人は、このペルソナづくりがうまくできていないと言えます。お店の店員さんが笑顔でハキハキしていて明るい人ばかりなのは、店員さんたちが接客業にふさわしいペルソナで仕事をしているから。職業用のペルソナと、素の自分の性格は違っていてもいいのです。それは自分に嘘をついているのではなく、単にその場面や職業にふさわしい振る舞いを身につけているということ。

ブランクが長いと、社会人のペルソナをまたイチから身につけるのに少し時間がかかるかもしれません。ですが職業人のペルソナは自分の中に眠る可能性を目覚めさせ、「私って、こんなこともできるんだ!」という新たな発見につながったりもします。パートを機会にぜひ、そんな新しい自分を見つけてください。

シラソン