思い切って退職しよう! ところで退職届って、いつ、誰に、どう書いて出せばいいの?

退職届? 退職願? 辞表? 社会人として恥ずかしくない退職届のA to Z

愛着のある職場でも、退職を考えることはありますよね。新しい目標にステップアップしたいとか、新しい上司とそりが合わないとか理由もさまざまあるでしょう。

いざ退職を決断しても、退職届の書き方や出し方など意外と知らないものです。そこで今回は、退職届にまつわる基礎知識をまとめてみました。

退職届と退職願いと辞表って、実はまったく違うもの

退職の時に提出する退職届。でもテレビドラマなどで退職願や辞表といった言葉も耳にします。実は、これらは使い分けが必要な別の書類なのです。

・退職願
退職したいという申し込みの書類。会社の承認があって、はじめて退職となります。承認前なら撤回もできます。

・退職届
最終的な意思表示で、会社に受理されれば退職確定。特別な事情がない限り撤回はできません。

・辞表
経営者や役員、公務員が使うもので、一般社員やパートは使いません。

実はパート契約の場合、書面を使わず上司に口頭で退職の意思を伝えるだけでも大丈夫。しかし書面で伝えれば、会社に対して強い意思表示となり、引き止めを防ぐことにつながります。そのためパートが提出するなら退職届が適当でしょう。また、パートが自分の都合で辞めた証拠にもなるので、会社にとってもメリットがあるといえます。

気心知れた先輩だから聞きづらい退職届の書き方

退職届を書こうと思っても、社内で仲のいい人ほど聞きづらいものです。そこで、一般的な縦書きを例に退職届の書き方を説明します。

1.タイトル
「退職届」と書きます。

2.書き出し
改行した上で、もっとも下段に「私儀」と書きます。

3.退職理由
改行して「このたび、一身上の都合により、」と書きます。具体的な理由ではなく、こう書くことが一般的です。

4.退職日
続けて「勝手ながら、●年●月●日をもちまして、退職いたします。」と書きます。

5.提出日
改行して、「●年●月●日」と提出日を記入します。

6.所属部署と氏名と捺印
改行して、下段揃えで「▲▲部 ■■■■」と名前を記入し、最後に印鑑を押します。

7.宛名
改行して、「株式会社△△ 代表取締役社長 □□□□ 殿」と自分の名前より上の位置に書きます。また会社名と個人名は改行して書きます。

書面にするのが苦手な人は、退職届のフォーマット用紙が売られているので、それを利用する方法もあります。ちなみに封筒に入れて提出することもお忘れなく。

退職届を出すなら、このタイミング

書き上げた退職届をいよいよ提出です。

1.退職届は2週間以上前に提出
法律では2週間以上前に退職の意思表示をすることになっています。しかし引継ぎや人員確保の課題もあるので、1カ月以上の余裕をもちましょう。

2.直属の上司に提出する
退職届は、直属の上司に提出。職場によっては店長やオーナーの場合もあります。

3.できれば会議室などで提出する
退職が決定するまで周囲には知られたくないもの。そのため退職届の提出は、前もって上司に口頭かメールで「ちょっとお時間いただけませんか」とアポイントをとっておき、予約した会議室などで提出したほうがいいでしょう。会議室がない場合でも、近くの喫茶店を使うという方法もあります。もちろん何も伝えず、いきなり郵送などで退職届を送り付けるのはマナー違反です。

4.辞めさせてもらえない、出社したくない人に最後の手段!退職代行会社
退職届を出しても「勝手に辞めるなんて許さない」など、受け取りを拒否されることもあるようです。しかし、法律では「期間の定めのない雇用契約」であれば退職の自由が認められています。その場合、さらに上役の人や人事担当に勇気を持って掛け合ってみましょう。それでもダメな場合や会社に行きたくないと感じている場合は、最後の手段として退職代行会社に依頼する方法もあります。

社労士がお答えする退職代行業者への質問についてはこちら!
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上司が怖くて退職願を提出できません。退職代行業者を使えば、退職できますか?

退職届だけでなく各種引継ぎや届け出もお忘れなく

退職届を提出しても、業務の引き継ぎ、会社貸与の備品返却などがあります。また、半年以上の勤務が続き、労働日数の8割以上出勤していればパートに限らず有給が与えられるので、その消化も大切です。この有休を使って新しい転職への準備を進めましょう。
ただし、就業規則によっては、特例の記述があるかもしれないので確認を忘れずに。

これらを踏まえて、ぜひ、円満退社を迎えてください。

シラソン