雇用契約書ってなに?そもそもパート雇用に必要な物?

雇用契約書を交わさなかった!このままここに入社しても大丈夫?

「子供も小学生になったし、そろそろパートをはじめたい」
そんなA子さんが見つけたのは、12~16時で働けるコンビニの短時間ワークでした。初日は、仕事内容などの簡単な説明を受けて帰宅。店長も良い人だし、時間も希望通りライフスタイルにピッタリで働きやすそう。早く仕事に慣れたいなと思っていた矢先、ふと雇用契約書がないことに気がつきました。

「結婚前に正社員で働いていた会社ではもらった気がする・・・」パートの勝手がわからず主婦仲間に聞いてみたところ、その友人からはもらったとの答えが。このまま働くのは不安だけど、パート先になんて聞いたらいいかわからない。こんな場合、どうすればいいの?

そんな方のために、雇用契約書について詳しく調べていきましょう!

雇用契約書とは?

そもそも「雇用契約書」って何?と思っている方がいらっしゃるかもしれませんね。

雇用契約書とは、雇用主(会社側)と労働者(働く側)の間で、契約内容に合意があったことを示す書面のこと。時給・勤務時間・休日など、勤務に関するさまざまなことが記載されており、そこに双方が署名、または記名押印し保管するのが一般的です。

そのほかに会社側から労働者に通知しなければいけない書類として、労働条件通知書があります。

労働条件通知書の絶対的明示事項
・労働契約の期間
・就業の場所
・業務の内容
・始業・終業時刻
・休憩時間
・休日・休暇
・賃金とその計算方法・支払方法
・賃金の締め日・支払日
・昇給の有無
・退職に関する事項

これらの項目を労働者に対し通知することが、雇用主の義務(労働基準法第15条により)。その際、一緒に雇用契約書を発行することも多いですが、今回A子さんは該当しなかったようです。

「そういえば私も契約書をもらえなかった」「そもそもそんなこと知らなかった」など、雇用契約書について知らない方や、これって法律違反じゃないの?と気になる方もいらっしゃると思います。

より詳細な内容を見ていきましょう。

雇用契約書がなくても法律的にはOK

“労働契約は、労働者が使用者に使用されて労働し、使用者がこれに対して賃金を支払うことについて、労働者及び使用者が合意することによって成立する。” 労働契約法 第六条

となっており、契約書が必要との明記はありません。つまり義務ではなく、書面がなくとも口頭の同意で契約が成立します。

ですが、上記で明記した通り、労働者に対する労働条件の通知は義務になります。それに加えて、法律では定められていないものの雇用契約書も「できる限り書面により確認」するのが良いとされています。なぜなら「そんなことは約束していない」と雇用主に言われたり、仕事内容が違うがそもそもどんな内容だったか忘れたり、といったトラブルを防ぐためです。不協和音が生じると職場の居心地が悪くなってしまいますし、気持ちよく働けないですよね。そうなる前に、きちんと書面に明記してもらうことが重要です。無い場合は言わずにモヤモヤしているより、雇用主に直接確認するのが一番確実な方法ですよ。

どうやって確認すればいいの?

こんなことでせっかく決まったパートを断るのはもったいない!不安なら、雇用主に雇用契約書はあるか確認したり、ハッキリと「法律で決められている項目をすべて記載した雇用契約書をください」と伝えたりする方法もあります。

労働条件通知書がある場合はまだ安心ですが、それさえもない場合は要注意です。今後、勤務中にトラブルが起こりかねません。どちらもない場合は、ほかのパート先を探すことをおすすめします。

いかがでしたか?
今回は「雇用契約書」についてお話ししました。

パートの転職や久しぶりのお仕事だと、心配があると思います。せっかくいい条件の職場にめぐり会えても、契約書のことを聞けず不安を抱くかもしれません。ですがこれは、後々のトラブルを防ぐための大切な書類です。どうしてももらえない場合は、労働監督署に相談することもできます。
雇用主にとってもメリットが多く、気軽に相談しやすい内容ですので、あまりかしこまらずにさらっと聞いてみましょう!
自分が働きやすい職場で、素敵なパートライフを楽しんでくださいね。

シラソン