パートを掛け持ちするなら、『税金』と『保険』に注意しよう

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皆さんは現在のパート生活に満足していますか?ひとつのパートを長く続けることももちろん素敵なことですが、2つのパートを掛け持ちした働き方にはたくさんのメリットがあります。新しい仕事を始めるのは勇気がいるかもしれませんが、いつもの職場とは違った環境に足を踏み入れることで良い気分転換になるかもしれませんし、新たな出会いもたくさん生まれることでしょう。賢く働いて、今まで以上に充実した生活を送ってみましょう。

掛け持ちをする理由はさまざま

2つのパート先に就業するという働き方。ちょっと気になるけれど、なかなか実行には踏み出せない…という方も多いかと思います。実際にパートを掛け持ちして働いている方は、どんな理由で2つ目のパートをはじめたのでしょうか?

・何年も同じ場所で働き続けていて、「もっと違う環境を見てみたい」と感じたから
・経済的な理由でもっと働きたいが、今の勤務先ではこれ以上勤務日を増やせなかったから
・時間に余裕がある土日や夜の時間を有効活用したかったから

こういった理由から、パートの掛け持ちをはじめる方が多いようです。また、すでに働いている方でも、現在の就業先を辞めずに、掛け持ちで勤務を開始することは、多くのメリットがあります。プラスの収入にもなりますし、万が一新しい就業先が上手くいかなかった際に、職を失ってしまうということにはならないからです。

就業先が「掛け持ちOK」なのか見分ける方法

法律でパートの掛け持ちを全面的に禁じるものは現状、存在しません。そのため、新しい就業先の求人欄に、はっきりと「Wワーク禁止」と記載していない限りは、掛け持ちをすることは可能であると解釈しても良さそうです。しかし、気を付けたいのは現在務めているパート先が、掛け持ちをしても良いかどうかということ。長く務めていれば、最初に応募した時のことや求人の掲載情報までなかなか覚えてはいませんよね。もちろん会社の制度が変わっていることだって考えられます。そういった場合で不安を感じるのであれば、現在の就業先にしっかり確認してみましょう。どちらの就業先でも気持ちよく勤務が出来るように努めていきましょう。

どういう働き方があるの?

掛け持ちパートをする方の働き方としては、以下のような例が多いようです。

・昼間働き、一度家に帰って家事を済ませ、また夜働きに出る
・週2日と週3日でそれぞれ交互に2つのパートをこなす
・平日の数日間勤務をして、土日は単発のアルバイトやパートをする

掛け持ちで働く際は、2つのパートの勤務日が被らないよう、上手にシフトを調整していくことが大切になってきます。家族のライフスタイルや、掛け持ちで働く目的に応じて、自分にあった働き方を選択してみましょう。

気をつけなくてはならないのは「税金」と「保険」

パートの掛け持ちをする上で、必ずおさえておきたい「税金」と「保険」の大事なポイントをご紹介いたします。

■必ず確定申告を
通常、正社員であれば基本的に会社が年末調整をしてくれるもの。しかしパートやアルバイトで、2箇所以上の場所で勤務をするとなると注意が必要です。なぜなら、年末調整を受けられるのはメインで勤務している会社ひとつに限られるからです。基本的には勤務時間や収入が多いほうの会社で、年末調整をしてもらうのが一般的です。まずは扶養控除申告書を作成し、メインの勤務先に提出をします。もうひとつの勤務先には、扶養控除等申告書は提出しません。そしてそれらすべての源泉徴収票をもって自分で確定申告に行くのが正しい手順となります。

■2018年から、より稼ぎやすく
また、ここで気をつけたいのは、2018年から「配偶者控除」と「配偶者特別控除」の見直しがされたということ。「配偶者特別控除」の対象となる、世帯主と配偶者の年間の合計所得金額と控除額が変更されたのです。配偶者の年収要件の上限は150万円まで引き上げられ、パートでより収入を増やしやすくなりました。こちらは平成30年1月の所得分から適用されています。

■社会保険の加入にも留意
パートの掛け持ちをはじめれば、当然収入も増えていきます。その際気をつけなくてはならないのが、自分で社会保険に加入しなくてはならない場合があるということ。では、どういった場合が加入条件に当たるのでしょうか?2つのパターンをみていきましょう。

まずは年収が106万円以上の場合。しかし、ただそれだけで加入義務にあたるわけではありません。以下の条件がすべて満たされていることが条件になります。

・正社員が501人以上の会社でパートをしている
・収入が月8万8000円以上
・雇用期間が1年以上の見込み
・所定労働時間が週20時間以上
・学生ではない

このすべての条件を満たした場合に加入するのが厚生年金と企業の健康保険になります。
次に、年収が130万円を超えた場合です。掛け持ちパートで働く上では、こちらに該当する方が多いかもしれません。加入条件は以下のとおりです。

・上記の5つの条件を満たさない
・年収が130万円の見込み(月収10万8334円以上)

この条件を満たした場合に加入するのが国民年金と国民健康保険です。単独加入となるため、保険料は全額自分で負担する必要があります。

今の就業先に報告する?しない?

無事に新しい就業先が見つかり、ほっとするのもつかの間。新しいお仕事に慣れるには時間がかかるものですし、疲弊して体調を崩して休んでしまうなんてことは、今の就業先にも良くない印象を与えてしまいますし、あってはならないことです。

では、掛け持ちでパートをしていることを、それぞれの就業先に報告したほうがいいのでしょうか?結論から言うと、今の就業先に絶対に説明しなくてはならないという義務はありません。しかし、職場や上司によっては、掛け持ちすることを良くないと思う人もいるかもしれません。また、上記で紹介したように税金や保険の事務処理において、連絡が必要となる場合もあります。かしこまって報告する必要はありませんが、日頃から2つの就業先で働いていることを伝えておくのは、今後より働きやすくなるポイントになるでしょう。

充実したパート生活を送ろう

どんな働き方でも、必ず休暇を取ることを忘れないようにしてください。掛け持ちパートは、体力も必要になってきますし、健康でなければ続けていけません。良い休日は仕事効率にもつながりますから、オンとオフを上手に使い分けて、充実したパート生活を送りましょう。

シラソン