試用期間中にクビになることも・・・気を付けるべきことは?

普段から勤務態度や協調性が見られている!?

パートの「試用期間」という言葉が気になる人は多いと思います。これは雇用者が新しく採用した人の適正などを確かめるための期間のことで、だいたい2週間から、長いところでは6ヵ月程度とさまざまです。
試用期間中には時給が低く設定される場合がありますし、試用期間という言葉のニュアンスから、いつクビになるかわからない、上司の勝手な気分でクビにされるのでは……と不安に思う人も多いかもしれません。

そこで今回は、円滑に試用期間を過ごすための知識や心構えについて考えてみたいと思います。

たとえ試用期間でもパートを好き勝手にクビにはできない!

まず、試用期間という仕組みについて簡単に説明したいと思います。パートを雇用者の立場から考えると、いくらきちんと書類選考や面接をして「この人ならやってくれそうだ」と思っても、実際に働き出すまでは、実際に「この仕事で能力を発揮できるか」、「協調性があるか」といったところまではなかなか見極められません。そこで試用期間を設けるケースが増えているようです。

当然、試用期間中にパートをクビになるケースもあります。しかし、雇用者が好き勝手な裁量でパートをクビにできるわけではありません。

雇用者がパートを解雇するためには、社会通念上「解雇が相当」と考えられる理由と、少なくとも30日以上前に解雇通知をする必要があります。仮に予告なく解雇する場合は「解雇予告手当」という賃金を支払う義務があります。これは試用期間中でも正式採用後でも変わりません。例外として最初の14日間のみは予告手続きが除外されますが、この場合でも解雇には正当な理由が必要です。

逆に、雇われた側が「この仕事は向かない」と思って仕事を辞めたいと思うことがあるかもしれません。その場合でも通常通り辞めることが可能です。辞める場合は14日前までに、上司や人事の担当者に意思を伝えることが必要です。

試用期間を卒業して無事に正式採用してもらうためには?

「好き勝手な判断でクビになるわけではない」ことがわかったとはいえ、不安定な状態からは早く抜け出して、正式に採用してもらいたいですよね。
無事に試用期間を乗り切るためには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか?
以下はその一例です。

・きちんとした勤務態度を心がける
当然ですが勤務態度は基本中の基本です。無断欠勤や遅刻の繰り返しは論外ですが、たとえば接客業であれば勤務中の態度や言葉遣いなどにはお店によって細かいルールがあります。規則を守り協調性のある行動が求められます。

・仕事に責任感を
働く以上は責任感を持った行動が求められます。教えられた仕事はできるだけ早く覚えるように努力することが大事です。

・協調性・チームワークを重視
業務では協調性が重視されるタイミングがたくさんあります。上司の言うことを聞き、チームワークを乱さないよう配慮するなど、人間関係のトラブルには最大限気をつけましょう。

と、結局はあたりまえのことをきちんとこなすことが大切です。仕事の内容や会社によってさまざまですが、一般的に求められることは一緒です。

不安を払拭するためにも就業規則には必ず目を通す

もちろん、たとえば「10分遅刻した」、「急な用事で欠勤した」、「何度か軽微なミスで迷惑をかけた」といったことがあっても、すぐにクビになるわけではありません。実際の解雇に結びつくのは、何度注意されても直らなかった場合や、この仕事を続けられないと認められる“客観的で正当な理由”がある場合です。ミスをしても繰り返さないように心がけることが大事です。

雇用者にはパートを雇う際に、仕事上のルールやパートに求めることなどをきちんと示す義務がありますので、不安でしたら就業規則などに目を通し、自分がしなければならないことを自分なりにまとめるといいかもしれません。

とはいえ、試用期間が終わったとしても本採用にいたらないこともありますし、試用期間が延長されるケースもあります。ただし、延長する際には本人の同意や正当と認められる理由が必要です。こうしたことも就業規則への明記が義務付けられていますので、確認しておくといいでしょう。

いかがでしょうか。パートを雇う側もパートとして働きたい人も、きちんと仕事をしたいという思いは一緒のはず。働く上で自分が何を求められているのかを一度考えてみるといいかもしれません。

シラソン