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転職で絶対に失敗したくなかった私が「合わない会社」を見極めるためにやったこと

転職で絶対に失敗したくなかった私が「合わない会社」を見極めるためにやったこと”

「転職に失敗したくない」「キャリア形成のためにも短期離職は避けたい」と考える人は多いのではないでしょうか。

現在、編集者として働く遊牧菜々さんも「転職で絶対に失敗したくない」という思いから、キャリアカウンセリングを通じた「自己分析」と「企業の情報収集」を入念に行ったそう。

約半年間の転職活動を振り返り「自分に合わない会社」を見極める上で役に立ったことをまとめていただきました。

転職後の「短期離職」をどうしても避けたかった

💡POINT
  • 年齢、非正規雇用、過去の転職回数などから今回の転職活動は難航すると予想
  • 転職後に短期離職となると、その次の転職がより困難になると思った
  • 「短期離職を避ける」ことを目標に企業とのミスマッチを減らすよう試行錯誤


正社員へのブランクがある非正規雇用、異業種転職や短期離職も数回経験……。お世辞にも「きれい」とは言えない履歴書を携えて、再び転職活動を始めたのは32歳のときだった。

何度かの転職を経験した私でも、これまでのキャリアや年齢を踏まえると、今回の転職活動はある程度難航するだろうということは予想できた。

もし転職できた場合も、仮に短期離職してしまったら、その次の転職活動はより困難になるだろう。それに、今後のためにも次の職場では長期でキャリアを蓄積したい。

そんな理由から「今回の転職は絶対に失敗したくない」という気持ちが強かった。

過去の経験から、短期離職は入社前の想定と入社後の実態とのギャップが原因となることが多い。このような事態を避けるには「自分が仕事・職場に求めること」と「企業側の希望」にミスマッチがないか選考過程を通じて見極める必要がある。

今回は、ミスマッチを避けるために私が試行錯誤した中から、やって良かったことを「準備編」「情報収集編」「面接編」の3つに分けて紹介したい。

【準備編】応募前に「キャリアカウンセリング」を受けて大事にしたい「仕事軸」を固める

💡POINT
  • 膨大な求人情報に立ち向かう前に、キャリアカウンセリングで自己分析
  • 大切にしたい「仕事軸」を明らかにすることで、転職活動中の迷走を防ぐことができる
  • 厚生労働省や自治体による無料サービスもあり


本格的に転職活動を始める前に受けたのが、キャリアカウンセリングだった。

というのも、転職サイトに掲載されている大量の求人情報を眺めてみても、自分がどんなふうに働きたいのか全くイメージが湧かないのだ。

これまでの職歴から職種の希望はおおまかに絞っていたものの、仕事内容や役割、商材、ポジション、取引先は会社によってさまざまある。

私は膨大な求人票の海の中で漂流しそうになっていた。

「1人で考え続けても答えは出ない」

そう気付き、前から興味があったキャリアカウンセリングを受けてみることにした。

いくつかのサービスを検討し、カウンセラーとの初回面談で相性が良いと感じたサービスに登録した。

私が申し込んだサービスは全7回、全てオンラインでカウンセリングを行うコースで、仕事・職場に対する価値観や希望条件を徹底的に洗い出すという内容だった。

転職で絶対に失敗したくなかった私が「合わない会社」を見極めるためにやったこと”

私が受けたキャリアカウンセリングではまず、【1】幼少期からのできごとをおおまかにまとめた自分史を作成し、次に【2】コミュニケーションの傾向を知るための「パーソナル診断」を受けた。

【1】【2】の結果をもとに、【3】で「自分のモチベーションの源」「強み」「価値観」などを分析していく。

【1】〜【3】のワークを踏まえて、【4】でようやく具体的な希望条件や職種を絞っていく。

この工程を踏まえることで大切にしたい仕事軸が明らかになるし、折に触れて見返すことで、膨大な求人情報と対峙してもぶれずにいられるのだ。

この全ての段階を、カウンセラーと2人で話しながら進めることになる。カウンセラーは、しばしば鋭い質問を投げかけたり、自分が気付いていなかった点を指摘したりして軌道修正してくれた。

転職で絶対に失敗したくなかった私が「合わない会社」を見極めるためにやったこと”

もちろん、キャリアを見直すワーク自体は、書籍やAIを使用して1人で行うこともできる。しかし個人的には、私のように1人だと堂々巡りになりがちな人にこそ、他者視点・プロのアドバイスをもらえるキャリアカウンセリングをおすすめしたい。

費用面が心配な方もいると思うが、厚生労働省や自治体でも無料のキャリアカウンセリングサービスを提供している。

いきなり有料サービスを試す前に、お住まいの自治体でこういった事業が行われていないか確認してみるのも1つの手だ。

【参考】

【情報収集編】選考に進む会社の「口コミ」は全て目を通す

キャリアカウンセリングを通して仕事軸を固めた後は、いよいよ本格的に転職活動に入っていく。職務経歴書や志望理由のブラッシュアップ、希望する企業への応募を進めつつ企業の情報収集もあらゆる手を尽くして行った。

そんな中で情報収集源として特に重視したのが「口コミ」と「転職エージェント」だ。

転職で絶対に失敗したくなかった私が「合わない会社」を見極めるためにやったこと”

①会社の評判サイトで退職者の「本音」を探る

会社を退職した人や在籍中の人などが企業の社風や年収、その他いろいろな“口コミ”を寄せているのが会社の評判サイトである。

もちろん、私情による偏った意見も少なくないが、すでに退職した人の書き込みが大半のため、割と本音に近い内容が多いのではないかと思う。同じような内容を複数人が書いていることも多く、会社の内情を予想するのに役に立つ。

私の場合は評判サイトに複数登録し、面接に進む企業の口コミに全部目を通した。

②転職エージェントから情報を集める

転職エージェントからできる限りの情報を提供してもらうのもおすすめだ。

選考が進んでくると、担当者から「他の求職者の状況」や「企業が求める人物像」「会社の雰囲気」「すでに入社した人の定着率」などを教えてもらうことができる。

【面接編】会社や面接官の雰囲気を徹底的に観察する

ネットやエージェントから拾えない情報は、面接で企業に直接訪問した際に自分で取りに行く必要がある。

この時にキーとなるのが面接終盤での「逆質問タイム」と、「マネージャーの人柄」や「職場の雰囲気」の観察だと思っている。

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①面接の進行具合に合わせて「逆質問」をする

私は毎回、企業に合わせた質問を事前に3つくらい準備するようにしていた。

しかし、質問に至るまでの話の中で疑問が解消されたり時間が押したりすることもあるので、実際に聞く質問は1つか2つの場合がほとんど。

逆質問のコツは、面接の進行具合に合わせて徐々に深い質問に入っていくことだ。

例えば、選考過程の序盤(一次~二次面接)では、

  • 入社後1カ月~3カ月後の具体的な仕事内容
  • 配属部署の男女比、年齢層(どんな人がいるか)
  • 往訪が多いか社内作業が多いか

などの業務上の具体的な質問をする。

実際に面接時に使用していた質問メモ
実際に面接時に使用していた質問メモ

三次面接~最終面接くらいの終盤では

  • クライアントとの関係性
  • 面接官が感じている仕事のやりがい
  • 会社の今後の展望や社として取り組もうと考えていること
  • 逆に会社として課題と考えていることと、その対策

など、その会社で働く姿がリアルに想像できるような質問がおすすめ。

給与などの条件面や福利厚生はとても気になるところだが、序盤の面接でぶつけてしまうと印象が悪くなる可能性を考えた。そのため私の場合は、エージェント経由で質問したり、最終面接や内定後の条件面談等で確認するようにしていた。

②「マネージャーの人柄」を敏感に察知する

面接時は「何を聞くか」も大事だが、それ以上に本能的な違和感に敏感になることが重要だと思っている。

例えば、こちらから質問したことに対しまともに答えなかったり、隠すような雰囲気があったり、求職者に対して高圧的、失礼な態度をとったりする会社。

選考時点では小さな違和感にすぎなくとも、見過ごして入社すると、好ましくない扱いを受けることになりかねない。

転職で絶対に失敗したくなかった私が「合わない会社」を見極めるためにやったこと
転職活動中、心が折れそうになると喫茶店に駆け込んでいた

また、面接官の人柄を見極めることも大切だと思う。特に大事なのは直属の上司となる可能性がある人との相性だ。

さまざまな職場を経験するなかで、マネージャークラスの人柄次第で、働きやすさが大きく変わってくると感じていたので、「上司の雰囲気はどうか」「自分と合いそうか」を見極めることを重要視していた。

③「オフィス見学」で職場の雰囲気を観察

面接が進んでくると面接官側から「オフィスを見学していきますか?」と声をかけてくれることがある。

そのときはぜひともゆっくり見せてもらって、オフィスの雰囲気、他の社員の空気感や服装などに目を凝らそう。

私はオフィスを見て回りながら「お昼はみなさんどうされていますか?(社員コミュニケーションの雰囲気を推し量る)」「今日会社にいる人は多い方ですか?(往訪や在宅ワーク・フレックス勤務が多いかどうかを推し量る)」など、細かい情報を集めるようにしていた。

また、面接の前後、エレベーターで社員らしき人たちと一緒になれば全力で彼らの雑談に耳をすまして雰囲気を察知し、余裕があればビルのトイレに寄ってみたりもしていた。

会社に訪問できる機会は少ないので、1回の訪問で徹底的に観察することが大切だと思う。

「絶対に失敗したくなかった転職活動」の行方は?

💡POINT
  • 希望条件に約85%合致した会社へと転職を決めた
  • 徹底的にリサーチしたおかげで、入社後のギャップは少なくスムーズに働けている
  • 転職活動中に「できることをやり切る」ことが、長期的に働く覚悟につながる


約半年間の転職活動の結果、3社から内定をいただき、最後に内定をもらった会社に就職を決めた。

入社前は不安なこともあったが、徹底的にリサーチしたおかげでギャップは少なく、スムーズに仕事に慣れることができ、もうすぐ1年がたつ。

完全に希望通りとは言えないが、希望条件の85%くらいを満たす会社に就職できた。そう考えると、「次は絶対に転職に失敗したくない」という願いは無事に叶えられたと思っている。

転職で絶対に失敗したくなかった私が「合わない会社」を見極めるためにやったこと
この転職活動の顛末をまとめたZINEも作成した

転職活動を振り返って思うことは、事前の情報収集を怠らないことが大事である一方で、入社してから「こんなはずじゃなかった」となる可能性を完全にゼロにすることはできないということ。

けれど転職活動中、やれるだけのことをやり切ったかどうかで、入社後に「私はここで長期的に働いていくのだ」と覚悟できるかどうかが変わってくる。

転職活動は時に自分を否定されたような気分になってなかなか大変だ。しかし、粘り強く正しい方向性で活動を続ければ、いつか内定をもらえる日が来る。

「次こそは転職に失敗したくない」と思っているあなたの転職活動を応援している。

編集:はてな編集部

著者:遊牧菜々

遊牧菜々プロフィール

読むのと書くのが好きな人。編集業のかたわら、小説・日記・エッセイなどを書き、ZINEを作っています。ZINE『また編集者になってしまった――ブランクあり30代の転職活動記』、小説『毛皮の娘』発売中。隙あらば旅立ちたい旅行好き。海のあるところに行きがち。
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