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義実家への帰省は、夫と子ども中心に|みんなの「やらないことリスト」

清繭子さんのやらないことリスト

仕事や育児、家事で「やらなきゃ」に追われて、体や心が疲れていませんか?

「やらなくてはいけないこと」や「消化すべきタスク」をこなすことはとっても素敵だけど、「これはやらなくていいのでは?」と“逃げ道”や“肩の力を抜く場所”を作ることも大切です。

みんなが仕事・育児・家事で実践している「やらないこと」を教えてもらう本シリーズ。第2回は清繭子さんの「やらないことリスト」を紹介します

清繭子さんプロフィール

清繭子さんプロフィール

・1982年生まれ、エッセイスト。保育園と小学校に通う二人の子供を育てながらの共働き
・自身はフリーランスで在宅勤務をしている
・小説家を目指して、仕事と育児の合間に小説を書いては賞に応募している。著書に「夢みるかかとにご飯つぶ」(幻冬舎)
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仕事でやらないこと:時間外労働をしない

清繭子さんのやらないことリスト

フリーランスの私は勤務時間を平日9:00~17:30と決め、それ以外の時間はメールの通知をオフにしています。これは、前の職場で育休明けに業務量が増え過ぎて詰んだ経験から。

当時は「育児をいいわけにしたくない」と、子どもが寝たあとや土日も、ずっとスマホでメールをチェックしていました。結果、育児も仕事も中途半端になり、睡眠不足と疲労でボロボロに。

でも考えてみれば、問題は「育児をしながら仕事をしている私」ではなく「業務時間外も働かなければこなせない仕事量」の方にあるはず。そこを勘違いして頑張ってしまったせいで「この仕事量でもこなせる人」と認識され、どんどん仕事が増えたのだと気付きました。

以来、鉄の意志で業務時間外のやりとりはしていません。それに「この人は土日に仕事はしないんだな」と分かれば相手も土日に私との仕事をしなくて済むのだから、私が私の時間を守ることは相手の時間を守ることにもつながるのだと思っています。

業務時間外は通知をオフに
「おやすみモード」で業務時間外のメール通知をオフにし、さらに「睡眠モード」で21時以降はLINEとSNSの通知もオフにして、小説の執筆に集中するようにしています。

育児でやらないこと:「ちゃんとさせよう」としない

清繭子さんのやらないことリスト

わが家には、小学生と保育園児の二人の子どもがいます。上の子が1年生の頃は「宿題やった?」「明日の時間割は?」とあれこれ口を出し、手を貸して、ヘトヘトになっていました。

世にいう「小1ギャップ(小1プロブレム)(※1)」が怖過ぎて「ちゃんとさせないと」と意気込んでいたのです。でもわが家の場合、これは完全に逆効果でした。細かく言えば言うほど上の子は自信喪失してグズり、私はいつもピリピリ、イライラ。

(※1)小学1年生の学級で、入学後の落ち着かない状態が長期間続き、教師の話を聞かない、指示に従わない、授業中に立ち歩くなど、授業規律が保てない状況が数カ月にわたって継続すること

参考:名張市教育委員会「しっかりつなぐ育ちのバトン」(詳細)


そんなある日、上の子が「ノートが見つからないから学校を休む!」と大泣き。私の「ちゃんとさせないと」という圧がそこまで子を追い込んでいたことに気付き、大反省。同時に、自分の子どもの頃を思い出しました。

「そういえばママ、忘れものクイーンって呼ばれてたわ。毎日何か忘れてたけど、なんとかなったよ。だから〇ちゃんも大丈夫!」

それ以来、宿題や準備物の声かけは最低限にしています。

今朝も子どもは「宿題してなかった!」とパニクっていましたが、「今すぐやれば間に合う。ママが自転車で学校まで送ってあげる」と言うと、そこから挽回して一人で登校できました。

ちゃんとさせるより、ちゃんとできなかったときにどうリカバリーするかを考えさせ、行動させる方が大事。こう考えるようになって、何より私がラクになりました。

子どもの要望はいったん受け入れる
ゲームやアニメ、おやつなど、子どもがしたがることは、いったん「いいよ」と受け入れます。その上で「30分までね」「お菓子1個だけね」と制限をつけた方が、子どもも気分よく約束を守ってくれます。

家事でやらないこと:“いい嫁”になろうとしない

清繭子さんのやらないことリスト

私は「義実家との付き合い」も家事の一つだと捉えています。そして、いわゆる“いい嫁”ぶらないようにしています。

初めて義実家に行ったときに「何かお手伝いしましょうか」と声を掛けたのですが、「いいの、いいの、繭ちゃんはくつろいでて」と言われ、「たしかに他人に台所入られたり、家事に口出されたりするの、私もイヤだなあ」と、思いっきり真に受けることに。

以来、「何もしない嫁」ポジションをゲットしました。

例えば、義実家への帰省は、夫と子どもたちだけで先に行ってもらい、私はその間に地元の友だちと飲むことにしています。その後、義実家に合流して1~2泊過ごしますが、台所に立つことも掃除や片付けをすることもほぼありません。実子の夫と同じようにくつろいで過ごしています。

気兼ねなくくつろぐコツは、普段から積極的に仕事の話をすること。私たちよりも上の世代の人たちは、“ママがバリバリ働く”イメージがない(いわゆる「腰かけOL」くらいの仕事量だと思っている)ので、ただくつろぐと、ぐうたらな嫁だと思われる可能性が。「いつもは働き者です」とアピールしていれば、「ゆっくり休んでね」と実子と同じように労わってくれます。特に義母は私の仕事を応援してくれ、先日もうたた寝した私にそっとタオルケットをかけてくれました。

義両親にとって、一番会いたいのは愛息子と孫で、私はおまけみたいなもの。これからも“ふと気づいたらいる猫”くらいの存在感でいようと思っています。理解ある義両親に感謝!

***

私は小説家を目指して、子どもが寝たあとに小説を書いては賞に応募しています。そのために17年勤めた会社を辞めました。

快適だった正社員の座を捨ててまで確保した「夢をみる」時間。それを死守するために、やらなくていいことは、やらないことにしました。

やらないことを決めると、やりたいことに向かう時間が生まれます。自分の時間を保つために、やらないことリスト、おすすめです。

編集:はてな編集部