仕事で帰ってきた心と身体を癒す手段として、晩酌を楽しむ人も多いのではないでしょうか。外でお酒を飲むよりも出費を抑えられるだけでなく、自分の好きなものを好きなだけ食べられるのもいいですよね。でも、いつも同じようなおつまみになってしまう……という人もいるのでは。
そこで、料理研究家の河瀬璃菜さんに、旬の大根を使ってできる晩酌のお供にもぴったりなレシピを教えてもらいました。
こんにちは。料理研究家の河瀬璃菜です。
12月も半ばを過ぎ、お仕事やイベントごとの準備にと、忙しい日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
そんな忙しい毎日の息抜きの一つと言えば「晩酌」ですよね!
……まあまあ強引な感じになってしまいましたが、疲れて帰った日に飲むお酒って美味しいのはもちろん、心と身体をほぐしてくれるような気がするんです。
今回は、そんな晩酌のお供に食べたいおつまみレシピを紹介しようと思います。
メイン食材に選んだのは大根。
冬の時期が旬の大根は夏の大根に比べてみずみずしく、甘みが強いのが特徴。そして何と言っても出費がかさむ年末年始のお財布にも優しい価格で買えてしまううれしい食材ですよね。
もちろんカット大根でも良いのですが、やはり丸ごと買った方が割安!
そんな大根を1本使い切れるだけでなく、下準備をしたあとは「漬けるだけ」「チンするだけ」「炊飯器に入れるだけ」で手軽にできる大満足なレシピを3つ紹介します。
【手間度★☆☆】病み付き!大根とさきイカの旨辛漬け
材料(作りやすい量)
- 大根……1/3本
- キムチの素……大さじ2
- 塩……小さじ1/2
- さきいか……20g
- ごま油……適量
- 大葉……3枚
- 白いりごま……適量
作り方
- 1. 大根は千切りにしたら、塩もみし10分程度おき、水分をよく絞る。
- 2. (1)にキムチの素とさきいかをあえ、冷蔵庫で30分つけておく。
- 3. (2)に千切りにした大葉、白いりごま、ごま油をまわしかける。
塩もみした大根をキムチの素、さきいかと一緒に「漬けるだけ」の簡単おつまみ! さきいかを一緒に入れることで、旨味がぐんと増して短時間で本格的な味わいに。大根を塩もみすることで、水分が抜け、短時間で味が入りやすくなりますよ。
大葉の爽やかな香りに、ごま油の香ばしさが後を引きます……これはお酒も欲しくなるけど、ご飯も欲しくなるやつ!
ちなみに、大根の千切りって面倒そうだな……という方は、スライサーを使えば簡単にできます。
最近は100円均一などでも販売してるので、1つ持っておくと、みんな大好き人参しりしりが作れたり、きんぴらごぼうなんかも簡単に作れて便利ですよ。
【手間度★★☆】さっぱりコクうま!レンジで牡蠣のバタぽんみぞれ
材料(2人分)
- 大根おろし……1/3本分
- 牡蠣(加熱用)……300g
- ポン酢……大さじ3
- バター……25g
- 青ネギ……適量
作り方
- 1. 牡蠣はふり洗い(※)する。
- 2. 耐熱ボウルに牡蠣と大根おろし(汁ごと)を入れたら、ふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで7分加熱する。
- (レンジの性能によって加熱時間にムラがあるので、調整をしてください)
- 3. (2)にバターを溶かしたら、ポン酢をまわしかけ、青ネギをちらす。
牡蠣の料理ってなんだか面倒そう……! という方にぴったりの1品。レンジでチンしてできる簡単おつまみです。
ポン酢と大根おろしのさっぱりとした味わいの中に、少しバターを入れることでコクと旨味を感じることができます。これは日本酒が合いそうなやつですね〜。
ちなみに、大根をおろすのが面倒という方は、フードプロセッサーやミキサーで攪拌しちゃえばOKです。大根おろしをたくさん作り過ぎてしまっときは、小分けにして冷凍しておくと便利!
解凍は常温でOKです。これからの時期、鍋に入れてみぞれ鍋にしたり、煮物のみぞれ煮や、みぞれあんなんかにしてもいいですね。
【手間度★★★】炊飯器で簡単!ジューシー塩角煮
材料(作りやすい量)
- 豚バラブロック肉……300g
- 大根……1/3本
- ゆで卵……2個
- 七味唐辛子・・・適量
- 白髪ねぎ・・・適量
- (A)
- 鶏ガラスープの素……大さじ1
- 酒……50cc
- みりん……100cc
- 水……100cc
- 塩……小さじ1
- 生姜(すりおろし)……1かけ
- にんにく(すりおろし)……1かけ
作り方
- 1. 豚バラブロック肉は3cm角に切る。大根は2cm幅の半月切りにする。
- 2. フライパンで(1)を焼き色がつくまで焼いたら、たっぷりのお湯で茹でこぼす(※)。
- 3. 炊飯釜に(2)と大根、ゆで卵、(A)を入れ通常炊飯し、その後30分保温する。
- 4. (3)に白髪ねぎを盛り、七味唐辛子をふる。
長時間、コトコトと煮込むイメージがある角煮も炊飯器に入れるだけで柔らかジューシーな味わいに! 圧力鍋を使う必要もなく、スイッチを押したら、あとは自由です!火の面倒をみる手間がないのはうれしいですね。
ポイントとしては、面倒かもしれませんが工程2で茹でこぼすこと。
脂がたっぷりの豚バラ肉はそのまま角煮にすると、どうしても少々しつこくなってしまいがち。さらに茹でこぼすことで、豚肉特有の臭みも感じづらくなりますよ。
塩角煮には、七味唐辛子や辛子をたっぷりつけて食べるのがオススメです。和山椒なんかもいいですね。ジューシーな豚の角煮はビールがぐびぐび進むこと間違いなし!
大根1本ってなかなか使いきれない!というイメージをお持ちの方も少なくはないと思いますが、この冬は思い切って丸ごと買って、晩酌のおつまみを作ってみてくださいね。
著者:河瀬璃菜/りな助(料理研究家・フードコーディネーター)
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編集/はてな編集部