持っているだけでも楽しい! 文具プランナーおすすめ「新生活のお供にしたい文房具」5つ

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気持ちも新たになるこの季節、身の回りのものを新調して気分転換をしたい! という人も少なくないはず。とはいえファッションアイテムやアクセサリーはちょっと値が張るし、手を出すのには勇気がいる。そんな人におすすめしたいのが「文房具」。手の届きやすい価格帯ながら、毎日使う機会も多いアイテムで、気分転換にはぴったりです。今回は、文具プランナーの福島槙子さんに新生活にぴったりのおすすめ文房具を教えてもらいました。


こんにちは、子どもの頃から文房具が大好きで、現在は文房具の魅力や使い方を伝える活動をしている文具プランナーの福島槙子と申します。

誰もが毎日のように使う文房具。いつも使っている文房具を少しだけ便利なものや使いやすいものに変えるだけで、作業が楽しくなったり、効率がよくなったりした経験はありませんか? 自分のライフスタイルやシチュエーションに合った文房具を使うだけでこんなに便利になるんだ、という気持ちを多くの人に感じてもらいたくて、日々メディアでの発信やワークショップの講師をしています。

春は就職する人、職場が変わる人、進学する人……これまでとは違う、新たな環境になる方がたくさんいると思います。転勤もないし部署移動もない、といった環境がそれほど変わらない人でも、なんだか心機一転フレッシュな気分になれるこの季節。

いうなれば、春は“新しいノートを使い始めるとき”に似ていると思います。ノートを開いて最初の1ページに初めて書き込むとき、なぜか自然と背筋が伸びる感じ。ドキドキして少しだけちゅうちょするけれど、早く書き進めたいと気持ちが前へ前へ乗り出していく感覚。

そんな新生活シーズンになると、自然と身の回りのものを新調したくなる、という人も少なくないのではないでしょうか。でも、高価なものに手を出すのにはちょっとためらいがある……。そこで、おすすめしたいのが「文房具」。

文房具は誰にとっても身近な存在で、誰もが自分だけの小さなこだわりを持っている道具だと思います。それほど興味がない人でも、ボールペンはいつも自然と同じものを選んで使っていたり、お気に入りのノートがあったりするもの。機能面だけでなく、好きな色や柄の文房具を使っているとそれだけで気分が明るくなれるはず。

洋服に好みやこだわりがある人は多いと思いますが、ペンやノートも同じです。むしろ、洋服は着ていると自分の目にはあまり入らないけれど、手元で使うペンやノートは、使うたびに目に入ります。だったら、好みのものを持った方が毎日が素敵になるのは当たり前。

今回は持っているだけで楽しくなれて、かつ機能的にも便利な文房具をご紹介。春からの新生活に取り入れて、毎日の仕事を効率化しましょう。

“きちんと感”があって書き味も抜群!「サラサグランド」

誰もが必ず使う文房具といえば「ボールペン」。使用頻度が高く、上司や取引先のお客さまなど他人に見られる機会も多いアイテムです。だからこそ、書き味や機能だけでなく見た目も大切。この機会にきちんと見える、少し上質なボールペンに新調してみませんか?

サラサグランド

おすすめはこちらの「サラサグランド」。学生から大人まで人気の高いジェルボールペン「サラサクリップ」の上位モデルで、書き味やクリップ部分の機能はそのままに、大人にぴったりのボールペンへと進化しました。

高級感のある金属製のボディは適度な重さがあって、書き心地も抜群。落ち着いた大人の女性をイメージさせるピンクやゴールドのカラーは、ペンを走らせる手元を美しく見せてくれます。

サラサグランド

サラサグランドはしっかりと高級感がありながら1,000円(税抜)というお手頃な価格なのも魅力のひとつ。値段が高すぎるボールペンだと無くしてしまうのが怖くて気軽に持ち歩けませんが、これくらいなら気兼ねなく普段使いできますね。私も毎日かばんに入れて出かけていますが、バインダークリップがついているので厚みのあるかばんのポケットにも挟みやすいんです。

替芯はサラサクリップと同様のものを使います。黒だけでなく赤や青など好きな色の替芯を入れて複数本使い分けるのもいいですね。

サラサグランドをサッと取り出してメモを取れば、「お、いいボールペンを使っているな」と周囲に一目置かれるはずです。

■サラサグランド(ゼブラ株式会社 )
1,000円(税別)
https://www.zebra.co.jp/pro/sarasa-grand/index.html
※ボール径は0.4mmと0.5mmの2タイプ

使いやすいサイズ感!持ち運びにもうれしい「カ.クリエ」

学生時代はB5サイズのノートを使っていた人も多いと思いますが、社会人になると少し大きく感じてしまうのが正直なところ。そんなときは、この「Ca.Crea(カ.クリエ)」を使ってみてください。

カクリエ

表紙にはA4/3の文字が。そう、このノートはA4サイズを三つ折りにしたスリムでコンパクトなノートなんです。縦はA5サイズとほぼ同じ、横幅がA5よりも狭いので、「A5スリムサイズ」とも呼ばれています。

「書き込むスペースが足りないのでは?」と思うかもしれませんが、B5サイズのノートでも端の方までびっしり書き込んでいる人は少ないはず。だから実はこのサイズでちょうどいいんです。スリムになったことで、限られたスペースでも開いたままにしやすく、ものがたくさんあるデスクやカフェなどの狭いテーブルの上でも使いやすいのが特徴です。

カクリエ

180度フラットに開ける糸かがり製本のタイプやリングタイプなどバリエーションも豊富。表紙も明るい色のものから落ち着いたデザインのものまでそろっているので、ビジネスシーンでも安心です。罫線は方眼タイプやスケジュール罫タイプなどさまざまで、別売りのカバーで2冊組み合わせて使うこともできます。A4の書類を三つ折りにして一緒に持ち運べるのも便利ですよ。

■Ca.Crea(カ.クリエ)シリーズ(プラス)
320円〜680円(税別)
https://bungu.plus.co.jp/special/st/cacrea

細かいものは前面ポケットへ。「パスティ クリアーホルダー」

書類を持ち運ぶときに活躍するクリアーホルダー。毎日使うものですから、せっかくなら透明の事務的なものではなく、明るいカラーのものを使いたいですよね。

こちらの「Pasty(パスティ)クリアーホルダー」はパステルカラーが春らしいアイテム。全8色のカラー展開があり、チェリーピンクやソーダブルー、マスカットグリーンなどそれぞれにキュートな名前がついています。私は特にピーチピンクとバニラホワイトがお気に入り。原色や蛍光色ではなく、絶妙なニュアンスカラーがおしゃれです。

パスティクリアーホルダー

しかも、パスティはかわいいだけのアイテムではありません。花びらを重ねたような曲線フォルムの部分は外ポケットになっていて、ショップカードやDMなどサイズの小さいものを入れられます。こういう小さなものって、大きな書類と一緒に入れてしまうと書類に紛れたり、気づいたらクリアーホルダーから飛び出していたりと、なかなか扱いづらいもの。でも専用の外ポケットがあれば安心です。

パスティクリアーホルダー

A4サイズのほか、少し小さめのB5サイズもラインナップ。休日などかばんが小さめの日はB5サイズが活躍します。

持っているだけで明るい気分になれるパスティ クリアーホルダー。毎日洋服を選ぶように、その日の気分で色を選ぶのもいいですね。

■Pasty(パスティ)クリアーホルダー(プラス)
A4サイズ:220円(税別) B5サイズ:180円(税別)
https://bungu.plus.co.jp/product/file/new_concept/pasty/

使い方多彩なフィルムふせん「ペントネ」

電話のメモや不在の人に伝言をしたいときなど、オフィスで活躍する文房具の一つ「ふせん」。シンプルなものもいいけれど、せっかくなら気分が上がるものを使いたいもの。

ペントネ

こちらの「PENtONE(ペントネ)」は、ペンと一緒に持ち運べるスリムな透明ケース入りのフィルムふせん。ペンケースに入れたり、かばんのポケットに挿しておいたりと、収納場所を選ばないコンパクトさがポイントです。それでいて3種類の柄が見た目にもかわいく収納されていて、持っているだけでなんだかうれしくなります。

付せんはロール状になっていて、1枚ずつ引き出してミシン目で切り取って使用します。最小サイズで切り取ると42×12mmの一般的な縦長の付せんとして使えますが、2枚分、3枚分と好きな幅で切り取ることができるので、大きめサイズのふせんとしても使うことができるんです。

大きめに切り取ったものには相手へのメッセージを書いて伝言メモにすることも可能です。ペントネが1本あるだけでいろいろな用途をカバーしてくれるので、もうたくさんの種類のふせんを持ち運ばなくて大丈夫です。

ペントネ

詰替え用のふせんリフィルも販売されているので、入れ替えて何度も使えます。リフィルもさまざまな色・柄があるので、お気に入の3種を詰めて持ち運んでくださいね。

■PENtONE(ペントネ)(株式会社カンミ堂)
本体:740円(税別)専用リフィル:450円(税別)
http://www.kanmido.co.jp/products/pentone.html

フレームだけのおしゃれなダブルクリップ「リーンクリップ」

仕事で使う機会の多いダブルクリップですが、「見た目が事務的でおしゃれじゃない……」と思っている人も多いはず。そんな人にご紹介したいのが、こちらの「リーンクリップ」です。

リーンクリップ

リーンクリップは一般的なダブルクリップと違い、本体全体がフレームでできています。フレームはゴールドやシルバー、ブロンズタイプのものがあり、どれもおしゃれで洗練された雰囲気です。

フレームだけになったことでデザイン性がアップしただけでなく、機能面も便利になりました。通常のダブルクリップで挟むと、端まで印刷がある書類は黒い部分で下の文字が隠れてしまいました。でもリーンクリップならその部分も隠さずにまとめることができるんです。

リーンクリップ

少し華奢な印象がありますが、Sサイズは約30枚、Mサイズは約80枚、Lサイズは180枚もの書類を挟むことができ、挟む力も通常のダブルクリップとほぼ同じなので安心です。

これで挟むだけで、書類がちょっとおめかししたようにおしゃれになるのがうれしいですね。

■リーンクリップ(サンケーキコム株式会社)
Mサイズ(10個入):320円(税別)
https://www.san-k.info/lc-m10gd

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身の回りの文房具を少し変えてみるだけで、いつもより楽しい気分で仕事ができたり、作業が効率化したり、周りの人にいい印象を与えたりと、プラスの変化を感じられると思います。

文房具はひとつの小さな道具でしかありません。でも文房具が与えてくれる効果を上手に使えば、毎日の仕事がさらに楽しく、充実したものになるかも。ぜひお気に入りの文房具を見つけてみてください。

著者:福島槙子

本人

文具プランナー。ウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長。ウェブ・SNSでの発信やTV・ラジオ・雑誌等のメディア出演を通して文具のある生活を企画・提案。ひとりひとりの暮らしやニーズに合った文具の選び方・楽しみ方のアドバイスを得意とする。 文具の魅力を体験できるワークショップの開催、文具のプロデュース、文具売り場の企画や商品開発コンサルティングなども行う。著者に「まいにち ねこ文具」(Pヴァイン)他。
公式サイト:https://makiko.info/
ウェブマガジン「毎日、文房具。」:https://mai-bun.com/
Twitter:https://twitter.com/maki_td

※価格は編集部調べ。本記事内で記載されている価格は2019年3月時点のものになります

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次回の更新は、2019年4月17日(水)の予定です。

編集/はてな編集部