北海道の最北端2泊+26泊旅!? 「稚内・宗谷」をメディア全力で取材してきた

2021.05.19

北海道の最北端2泊+26泊旅!? 「稚内・宗谷」をメディア全力で取材してきた

日本最北端の地である「稚内・宗谷」地域。地元視点の観光情報が少ないこのエリアを、ジモコロ編集長の柿次郎がカメラマン・原田啓介さんの案内で取材しました。グルメから温泉、ホテル、スイーツ情報まで満載でお届けします。稚内出身のプロスノーボーダー阿部迅市郎さんと、NHK『ローカルフレンズ滞在記』ディレクターへのインタビューも掲載!

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    そーれ!(跳躍)

     

     

     

     

     

    ダンッ!(着地)

     

     

    こんにちは、ジモコロ編集長の柿次郎です。

     

    わけあって日本最南端(※市単位)の新石垣空港から、最北端の稚内空港まで飛行機を乗り継いで約2,800km移動してきました。その結果、10歳老けました。

    時は4月中旬。南国の石垣島は27℃で呑気に青い海を見ながら釣りに興じていたんですが、海風の強い稚内は体感2℃ぐらいです。

     

    ジモコロも7年目に突入しましたが、自律神経がバグるほどのこんな大移動は初。四季と文化を大きくまたいだ結果、感受性が大フィーバー状態で開いてる気がします。

     

     

    さて、みなさんは日本最北端の地、そして北海道の「ひだりうえ」とも呼べる稚内・宗谷地域を訪れたことはあるでしょうか。

    ゲーム『桃太郎電鉄』を遊んだことがあれば、稚内の地名をいち早く認識できるんですが、いざ旅行先の候補として「稚内に行こう!」とはなかなかなりません。ジモコロ編集長としても、いまだ未開の地となっていました。

     

     

    というわけで今回、北海道のひだりうえで生まれ育ったカメラマンの原田啓介さんに案内してもらうことに。通称、はらちゃん。普段は遠別町で「NPO法人えんおこ」の代表理事も務めています。

     

    梯子に乗れるし、イラストも得意なはらちゃん。『#ローカルフレンズ出会い旅』のイラストも担当

     

    全国でいろんな人に出会ってるんですが、生まれ育った町を背負う覚悟が半端じゃない一人。高校生向けの教育だけでなく、消防団として「梯子乗り」も写真のようにこなす身体能力を持っています。あと1年間で北海道中を約3万km以上、車を走らせている現場力も驚異です。

     

    もちろんジャンプ力の高さにも定評があるため、流氷のブロックを軽々と飛び跳ねて移動してくれるはずです。

     

    「もう4月下旬なので流氷はありませんし、冷たい海に落ちたら凍死します」

    「ダメか…。稚内に初めて降り立ったんですが、国道沿いは意外とチェーン店が多いし、ビジネスホテルのドーミーインはあるし、おもしろそうな町ですね」

    「ああ、そう見えますか。稚内市は人口3.3万人で、元々は漁師町として栄えたんですが、いまは産業の変化でなかなか生きるのが難しい土地ではありますね」

    「ほうほう。ちなみに、はらちゃんの生まれ育った町は?」

    「遠別町は2520人ですね」

    「少ない!」

    「稚内を含めたエリアは宗谷振興局。僕が生まれ育った遠別町は留萌振興局で正確にはエリアが違うんですけど、仕事でよく訪れているので案内は任せてください」

     

    本記事はNHK『ローカルフレンズ滞在記』の提供でお届けするPR記事です。

    1P目はジモコロらしく稚内・宗谷エリアの魅力を独自にお届け。2P目は稚内出身のプロスノーボーダー阿部迅市郎さん(18)、NHKの越村ディレクター(27)の二人にインタビューした、稚内・宗谷エリアについての話を用意しています。

     

    「やっと地域の人になれた」異例ずくめの挑戦を続けるローカルテレビ局が見つけた、メディアの新しい役割

    前回の『ローカルフレンズ出会い旅』のインタビュー記事と合わせて2万字の世界を、時間があればお楽しみください。

     

    ※取材は4月中旬に新型コロナウイルス感染症対策に配慮したうえで行い、撮影の際だけマスクを外しています。

    稚内の情報基地!「THE STAY WAKKANAI」

    ジモコロ取材の情報収集で欠かせない地元のゲストハウス・ホステル。

    2020年6月にオープンした『THE STAY WAKKANAI』は、女性専用ドミトリー、個室のツインルームやトリプルルーム、和室のファミリールームなど、令和時代の需要に応えるホステルです。

     

    ここに泊まる一番の価値は、オーナーである尾崎篤志さんの人柄と情報網と言っても過言じゃありません。RIP SLYMEのRYO-Z似の頼れる兄貴肌。宗谷編の『ローカルフレンズ滞在記』にも登場している方です。

     

    稚内・宗谷地域に行くことがあれば、初日に『THE STAY WAKKANAI』泊で尾崎さんに話を聞くのがおすすめすぎます。

     

    真左=「SOYA PARTY」(2014年発行)、写真右=「yansh」(2011年発行)

     

    なんたって7年前、10年前にそれぞれ東京の編集者、カメラマン、デザイナーと共に稚内・宗谷地域のハイクオリティなフリーマガジンを作った立役者の一人。地元愛を胸に秘めて、やりたいこと、ほしいものは自ら作り上げる姿勢がすばらしい!

     

    編集者視点で土地を見たときに、カルチャー視点のフリーペーパーや冊子が根付いているかどうかは大事なポイントです。初日に出合えれば超ラッキー。地元で生活する人たちの根を張った一次情報が可視化されていれば、次のネタに繋がっていきます。

     

    「自分の生まれ育った土地だからってのもあるけど、稚内・宗谷は掘ればちゃんとおもしろいんだよね」

    「勝手に自然が厳しい漁師町ってイメージだったんですけど、冊子を見る限り自然だけじゃないコンテンツも豊富ですね」

    「多面的にどう土地を捉えるかだよね。ご当地グルメのチャーメンもおいしいし、寿司屋、喫茶店、スナックなど、人口3.3万の市として粒揃いだと思うよ。なかなか道外、道内含めて情報が伝わらないから、冊子も作ったし、この宿も作ったからね」

    「今回は尾崎さんが積み上げた情報に乗っからせていただきます!」

     

    稚内のソウルフード「チャーメン」

    「まず柿次郎さんに食べてほしいのがこちら!」

    「味の大番…?」

     

    「稚内のソウルフードでありB級グルメともいえる『チャーメン』です」

    「チャーハンならぬ、チャーメン? おいしそう!!」

    「稚内市内はなぜか数店舗でチャーメンを出しているんですよね。茹でた麺を焼いたり、揚げたりしたあとにトロトロで具沢山のあんかけをかけるスタイルです。これが癖になるおいしさなんですよね」

     

    「新潟の燕三条では、職人さんが働く工場向けの出前ラーメンとして”油で膜を張って冷めにくい”ようにしてたんですよね。その理屈で考えたら、稚内の厳しい寒さや漁師さん向けにあんかけで冷めにくいよう工夫したのかもしれないな…‥(推理)」

    「それはありえますね! そして稚内に来たらみんな『うに丼』を食べると思うんですけど、大事な話を伝えておきます」

     

    「ウニの旬は6月〜9月です。この時期の『ウニ丼』がおすすめ。そして時間がある人は、利尻昆布を食べて成長している利尻島のムラサキウニを狙ってほしいですね」

    「食べ物って旬が絶対あるもんな。北海道なら一年中、新鮮な海鮮丼が食べられると思わない方がいいのは過去の取材で学びました」

    「冷凍でもおいしいはおいしいんですけど、せっかくなら旬の食材を食べてほしい!」

     

    JR稚内駅直結の商業施設「キタカラ」

    稚内市を訪れて真っ先に目に入ったのが、JR稚内駅直結の商業施設『キタカラ』です。

     

    道の駅の役割も兼ねているんですが、カフェコーナー、お土産売り場、飲食店、さらには映画館まで入っています。行き先に困ったら、とりあえず立ち寄るとあらゆる欲求が満たされること間違いなし。ソフトクリームがうまいです。

     

    「日本最北端の『シン・エヴァンゲリオン』! ここで映画観るのも乙ですね」

    「僕もここでエヴァを観たんですが、一人で貸切状態でした」

    「商売的には心配になるけれど、映画館が町にあるのは文化的に大事だ」

     

    北海道1位!? 激ウマのソフトクリーム「稚内公園ソフト」

    ただでさえレベルの高い北海道のソフトクリーム。

    『THE STAY WAKKANAI』の尾崎さんが「ここのソフトクリームはマジでうまいよ。北海道で一、二を争うと思うから、ぜひ行ってみてよ」と言われて訪れたのは、稚内駅から車で5分の場所にある稚内公園内の売店。

     

    なんでもない普通の売店では? 名店の雰囲気はしないけど?

     

    こちらが噂のソフトクリーム(通常=300円、小サイズ=200円)。値段も安いし、変哲もない普通のソフトクリームにしかみえませんが……

     

     

    「ああ…なんと……! ソフトクリームは何度も食べたが、これは今までのと物が違う…! 人生イチのやつだ…!」

     

    言葉で説明しがたいおいしさ。甘さ控えめだけど、口に広がるさっぱりとした旨味と香り。原材料の牛乳の品質と鮮度がめちゃめちゃ良いのではないでしょうか。聞けば宗谷管内産の牛乳を使っているそうな。ちょっと普段食べるソフトクリームとレベルが違う…! 熊笹のソフトクリームもめちゃおいしいのでぜひ。

     

    ちなみに北海道民のインフラ「セイコーマート」の牛乳は、最北端の国立公園を擁する豊富町の「豊富牛乳」です。圧倒的な自然の中で放牧されたノーストレスなお乳。北海道の牛乳がなぜうまいのか?の背景には、現代人が住みづらい環境ゆえの「手つかずな大自然」の存在があるんですね。

     

    稚内公園内のため、ソフトクリームついでに自由奔放に過ごしている野生の鹿もあちこちにいますし。

     

    高台からの景色は圧巻です。遠くに風力発電の風車の群れが見えますね。

     

    魚介は任せろ!日本最北端の寿司の名店「寿司竜」

    次の尾崎さん情報はこちら! 旅の満足度を決める夜ごはんですが、稚内まで来たら最北端の海産物にありつきたいですよね?

     

    寿司なら迷わず一択。地元の名店『寿司竜(すしたつ)』へ。

     

    稚内・宗谷エリアの名物といえば「ミズダコ」です。

    タコといえば歯ごたえのある弾力と旨味を楽しむイメージだったんですが、『寿司竜』の大将が仕込んだミズダコはふわふわのとろける食感が売り。「表面だけ火を通して、真ん中はふわふわの状態で食べるのがうまいんだよ」とのこと。

     

    外側の弾力はそのままに、とろけるようなタコの甘みと旨味(タウリン!?)が口の中に広がった瞬間、キュッと日本酒を流し込んでください。海と土の融合です。

     

     

    刺し身やツマミで満足していたところに、ウニやエビなど、お寿司ドラゴンが次々に握られていきます。どれもうまい。丁寧な仕事。なにより大将の気骨ある仕草に惚れ惚れしていたら、「これサービスだから食べてみてよ」と差し出されたのは…

     

    世にも珍しい「カニの内子の塩漬け」!

     

     

    「うまぁぁ〜〜〜い」

    これが女の子のうま顔だったら良かったんですが、季節外れの日焼けで顔が真っ赤のおじさんで申し訳ありません。

     

    「いやぁ、『寿司竜』は日本最北端の名寿司屋さんだった」

    「大将は40年ぐらい、毎日に店立ってるようなことを言ってましたよね」

    「会話の幅が広いし、好奇心マックスの話好きで楽しかった。背も180cmぐらいありそうで所作がとにかくかっこいい!」

    「コロナの影響で観光客が激減してるそうなので、ここは応援したいですね」

    「次行ったときは『寿司竜』と稚内の歴史を取材したい!」

     

    稚内の喫茶店は漁師文化の早朝スタイル

     

     

    「柿次郎さん、顔パンパンすぎません?」

    「昨晩、調子に乗って日本酒と魚卵を放り込みすぎたかも……」

    「一気に老け込んだなぁ」

    「ちなみにこの喫茶店は? まだ朝も早いよ?」

    稚内の喫茶店は朝6時ぐらいからやっているんです。港町の漁師向けの側面もあるんでしょうけど、利尻島行きのフェリーが6時55分発ってのもあるでしょうね」

    「現地ならではのローカル情報だ!」

     

    案内されたのは地元で40年以上営業している『喫茶トモエ』。地元の人たちによる朝のコミュニティ的な雰囲気で、明らかなよそ者が来店しても気持ちよく接客してくれました。

    ホットコーヒーをすすりながら、ツナサンドを胃腸に流し込む。また、朝がやってきた。今日も始まるハードな取材に対して心構えができます。ズズズッ。

     

    稚内にもポップな視点がある喫茶店「POPEYE」

    「あまり知られていないんですが、稚内駅よりも南稚内駅周辺の方が歓楽街として栄えていたんですよね」

    「へー! たしかに稚内駅周辺はホテル中心の新しい町並みだったな」

    「個人的に好きな喫茶店がこちら『POPEYE』です」

    「どこかで見たことあるな〜!」

    「き、気のせいじゃないですか?」

     

    お昼ごはん的にいただいたのは「カレーライス」(550円)」と「ナポリタン」(500円)です。

    いや、喫茶店にしても安すぎるし、時間と値段の流れが止まっている!? いわゆる軽食のゆるさは一切なく、何十年も作り込んだ本気の味わいです。ポップな視点をもった喫茶店は、宿の徒歩圏内にほしい!

     

    ドーミーイン史上No.1のサウナと水風呂

    『THE STAY WAKKANAI』と合わせて宿泊先の候補に挙がるのが『天北の湯 ドーミーイン稚内』です。何を隠そう私もドーミーインの大ファンで、過酷な取材旅行はドーミーインの温泉に癒やされてなんとかやれています。

     

    「柿次郎さんは北海道中のドーミーインを制覇しようとしてるんですよね?」

    「そう。札幌、旭川、北見、函館、釧路と系列の『ラビスタ』含めて泊まり歩いてる。なんたって北海道のドーミーインはどこも温泉とサウナのレベルが高い!」

    「稚内はどうでしたか」

    「いや、これが全国のドーミーインで一番かもしれない」

    「ええ、そんなに!」

    「もちろん全国まだまだ泊まれていないけど、稚内は温泉の質・温度はもちろん、サウナが100℃近くてアッツアツ。水風呂はチラー(※水風呂を冷やす機械)なしの温泉水風呂。4月下旬で12℃だったけど冬は一桁になるみたい。いやー、厳しい寒さの稚内ならではのクオリティだった」

    「これまでのどの稚内情報よりも饒舌じゃない!?」

     

     

    ドーミーイン稚内が素晴らしかったので、遠景も撮影しときました。

     

    こぼれ話ですが、閑散期にも関わらず宿泊代は高めで空室も少なく…。マッサージのおばちゃんに聞き込みをしたところ、稚内・宗谷エリアは風力発電などエネルギー事業の工事が多いため、会社で部屋をおさえているのだとか。

    激しい労働の疲れと冷えを温泉で癒やす。ドーミーインは人々の心の支え。ムッキムキのおっちゃんたちが風呂場で目立っていたのはそのためか〜と腑に落ちました。

     

    夜の〆は食って歌って飲んで過ごそう

    ローカルの夜はスナックに限りますよね。こちらも『THE STAY WAKKANAI』の尾崎さん情報で『はっとり』に駆けつけてみたんですが…

     

    お通しの量が定食レベル。

     

    しかも、どれも手の込んだ料理ばかりでおいしい! 

    いやいや、カラオケ歌いたい放題+お酒飲み放題で一人4000円ですよね? しかも、置いてるウイスキーがこだわりの銘柄ばかりで、安居酒屋のハイボール的な妥協が一切感じられない仕様でした。ずっとうまい酒と飯が出てくる稚内のポテンシャルどうなってんだ……。

     

    「うごきぃぃ はぁじめたぁぁぁぁぁ」

     

    「名曲の『サライ』を歌うとこんなええ顔になることが分かりました」

    「いい顔すぎる。こういった地方のスナックもプラスチックボードを設置して、マイクの消毒をしながらいつも通りのサービスを提供してくれますよね」

    「ニュースで報じられるのは都市部の影響ばかりだけど、経済の停滞は日本中に繋がってるから、稚内・宗谷エリアに来てるしわ寄せを今回めちゃ感じたなぁ…」

    「北海道は札幌の移動が制限されると、全体に影響出ちゃいますね」

    「マスターの笑顔と歌声に触れて、泣きそうになっちゃった」

    「迷惑かけない範囲で楽しみながらお金を使いたい! 明日は我が身だから」

     

    世界に2つ、日本にただ1つのオイル温泉「豊富温泉」

    「明日、柿次郎さんに絶対行ってほしい温泉があります」

     

    旅の醍醐味のひとつは温泉。土地固有の温泉に浸かることで、リフレッシュしながら次の一歩となる好奇心を育むことができると思っている派で。多いときは旅先で日に3回ぐらい風呂に入るぐらいの風呂好きなんです。

     

    稚内駅から約45分、車を走らせてやってきたのが……

     

    <提供:豊富町観光協会>

     

    <提供:豊富町観光協会>

    すんげー油膜…?  

     

     

    こちら『豊富(とよとみ)温泉』です。

     

    「あ、聞いたことがある! アトピーにすごい良いと噂の? ラッパーの鎮座DOPENESSも行ってたって旭川で聞いたことがある」

    「情報網がすごいな。天然石油温泉は世界で2つ、日本全国ではここだけ。厚生労働省が温泉利用型健康増進施設に指定していて、申請をして認められれば施設使用料、交通費、所得税の医療費控除が受けられるガチさです

    「それはすばらしい。友だちもアトピーに悩んでいて、花粉症と併発したらめちゃしんどそうで……。3月の花粉シーズンに湯治兼ねて訪れたら、だいぶ楽になりそう」

    「そう、アトピーの聖地とも呼ばれているんですよね。保湿効果のある石油成分と殺菌効果のあるメタホウ酸が豊富で。全国から湯治で訪れる人がたくさんいます」

     

    スキンケアローションを買いました

     

    「うおおお、『2640円のスキンケアローション』『3300円の塗る豊富温泉』に謎の説得力があるなぁ」

    「ぼくはアトピーじゃないんですけど、単純に気持ちいいし、浸かった後はしばらく肌がぷりぷりになって調子いいんですよね」

    「全国の温泉に浸かり続けてきているので、泉質にはちょっとうるさいよ?」

     

     

    〜1時間後〜

     

     

    「豊富温泉、最高ですわ」

     

    元々「混合肌(乾燥して脂質が強い)」なんですけど、風呂上がり後に自分で自分の尻を触ってみたら、モチモチのぷりぷりに仕上がってました。18歳の尻ですこれは。芯まで温まる保温力は温泉あるあるですけど、こと保湿に関してはマジで経験したことのないやつ。

     

     

    さらに!

     

    豊富温泉のエリア内には、2016年にリニューアルオープンしたオシャレかつ、かゆいところに手が届くようなコンセプト型の温泉宿『川島旅館』があるんです。

    キャッチコピーは”毎日温泉に入りたくて嫁いだ女将の宿”!

     

    これは強い。当事者意識で行動を起こした仕事はどれも最高。もしアトピーや皮膚疾患で悩んでいたら、この宿に数日滞在する湯治体験を試してほしくなります。

     

    今回、ちょっと立ち寄っただけで宿泊はできなかったので、詳しいところは公式HPをご覧ください(以下、HPより引用)。

    豊富温泉は大正15年、石油の試掘の際に高圧の天然ガスと共に43℃のお湯が噴出したことから開湯した温泉です。

    昭和2年、当時道議会議員も務めていた中田鶴吉氏から「温泉が出たから宿をやらないか」と声をかけられ、川島旅館を建てたのが初代当主、川島末吉でありました。
    長女であった川島幸枝(大正14年〜平成28年)が二代目女将として、全盛期の豊富温泉を支えてきました。

    平成に入ってからはアトピーや乾癬などの皮膚疾患によいとの評判が高まり、長期滞在する方が増え、三代目の松本康宏は、現代の豊富温泉のリーダーとして、アトピー療養者の受け入れや移住の取り組みにも積極的に携わってきました。

     

    「はらちゃん、豊富温泉は至高の湯でした」

    「顔が信じられないぐらいスッキリしてる」

     

    「宿も女将も大好きなんですけど、豊富温泉に立ち寄ったら必ず飲むのがタピオカです

    「い、いまさらのタピオカ??」

    「ソフトクリーム同様に、ベースの牛乳がぜんぜん違うんで。ちょっと飲んでみてください」

    「おおお、めちゃめちゃうまい。タピオカ自体はもはやオマケというか。ここまでベースの部分がうまいタピオカはじめてだな……」

    バターとプリンも超人気商品なので合わせてぜひ!」

     

    遠別まで足を運んだら……町民の食インフラ「メルヘン」

    稚内・宗谷エリアを離れてたどり着いたのは、はらちゃんの地元・遠別町です。こちらは留萌エリアになるそうなんですが、行政の区域で情報を外すのはなんの意味もない考えなので、あくまで旅の流れファーストで紹介させていただきます。

     

    「遠別町まで来てくれて嬉しい! 柿次郎さんに食べてほしかったのが『メルヘン』の食事なんですよね」

    「味のある地域密着型のレストランは大好物です」

    メニューの数も100種類以上あって飽きないんですけど、町民にとってありがたいのが365日ずっと営業してるんですよ。ぼくも最近、メルヘン全メニュー制覇チャレンジをしていて、現在で139種類中、36種類まで攻めてます」

     

    はらちゃんが過去食べてきたメルヘンの料理一覧

     

    「まだまだ長い道のりだ。お店は休まずの誓いでも立ててるの?? どう考えても大変なのに」

    町内で、昼11時から夜22時まで通しで営業している飲食店がここだけで。もしこのメルヘンがなくなったら、町民の外食が途絶えちゃうぐらい重要なお店なんですよね」

    「わー、ローカルにある『通し営業』のお店のありがたさは長野市でも感じるな…」

    「理由を聞いたら、近所の温泉施設通いをしているおばあちゃんがいるらしくて。行き来のタイミングでご飯が食べられるようにしたいそうです」

    「ほぼ福祉! 町民・観光客のために意地でおいしい食事を提供してくれる食のインフラだ。泣いちゃう」

     

    ご多分に漏れず、圧倒的なボリューム!

     

    ザンギ定食と親子丼を頼んだんですが、腹がはちきれんばかりの旨味の洪水が胃袋をひたひたに満たしてくれました。食のインフラを守り続けるべく365日毎日店を開けてる事実よ……。

    飲食店が当たり前にたくさん存在していることは、町のひとつの豊かさなのかもしれません。いや、だって外食の選択肢がなくなるかもしれないって考えられます?

     

     

    漫画のセレクトもすばらしい。そして、全巻揃った『鬼滅の刃』の大ヒットっぷりを感じる。

     

    夕焼けにシャッターチャンス「利尻富士」

    最後にはらちゃんがしれっと連れて行ってくれたのが……

     

     

     

    日本海オロロンライン沿いから見える「利尻富士」です。

     

    稚内・宗谷エリアに人を惹きつけるひとつのエネルギーが、利尻昆布で有名な「利尻島」ってのは知ってたんです。でも、まさか…離島でこんなにもシンボリックな山の形をしていただなんて桃鉄で教えてくれませんでした。

     

    夕陽のタイミングに合わせて車を出してくれたのは、地元でカメラマンとしても活動をし続けてきたはらちゃんの経験則あってこそです。いや、もう壮大な景色に感動しました。

     

    ちなみに宗谷振興局には利尻島も入るため、稚内からフェリーが出ています。片道約1時間40分、2,550円〜5,180円。観光シーズンの6月〜9月は日帰りで利尻島観光も可能。はらちゃんはジモコロで下記「利尻島」の記事でも撮影をしてくれています。

    https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/mongolia07

     

     

    「はらちゃん、案内ありがとう! インターネット上に稚内・宗谷エリアの現地取材をした記事がほとんどなくて。桃鉄のイメージで止まっていた土地への想像力と実感値が溜まった気がする」

    「それこそ今回はNHK『ローカルフレンズ滞在記』のPR記事ですけど、なかなか来るハードルの高い土地ですよね。札幌から飛行機も出てるけど、いっそ東京の羽田から来た方が近いかも

    「うんうん。NHKの若手ディレクターが実質1ヶ月滞在しながら、現地の情報を場当たり的に取材するなかなか狂った番組……。ジモコロと取材スタンスが似てるから声かけてもらったんですよね」

    「次ページでは稚内出身・在住のスノーボーダー阿部迅市郎さん(18歳)、そして長期滞在しているNHKの越村ディレクターにこのエリアの面白さを聞いていきます!」

    「はらちゃん、代わりのナビゲートありがとう!!(助かる!)」

     

    リアルすぎる稚内生まれの18歳赤裸々トーク

    イーアイデム

    この記事を書いた人

    徳谷柿次郎
    徳谷柿次郎

    ジモコロ編集長。大阪出身。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。

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