パチパチパチ…

 

大自然の中でのキャンプ。そして夜の焚き火ってマジ最高ですよね。

こんな世の中だからこそ開放感のある自然の空間で、思いっきり深呼吸したいと考えている人が増えているのではないでしょうか?

 

あ、ちょっと待ってくださいね。

グビグビグビ……

 

ぷはぁ〜〜〜!! 焚き火中の酒は美味い!!

 

いや、もうね。令和に入ってからの先行き不安な世の中があるじゃないですか。世界の経済も瀕死状態だし、どうしたらいいんだよもうってね。

 

それでも目の前の家族や仲間たちと楽しく過ごしたいわけですよ。価値観も変化してきて、タモリ気分で家飲みを催しても幸せだし、オンライン飲み会で気楽に深夜まで喋って速攻眠りにつけるのも最高。

 

ただ、比べることはできないけれども、いま自分自身のご自愛を考えたときに必要なのは「自然」しかなかったんですよ!

 

火を見てると落ち着くよな〜〜〜。

株価なんて見ず、1/fの揺らぎだけ見て過ごそうよ〜〜。

 

というわけで今回は、現代人のわがままなアウトドア欲求を満たしてくれる長野県茅野市のキャンプ場『TINY GARDEN 蓼科』(以下、タイニーガーデン)の素晴らしさをお伝えしたいと思います。

 

運営は皆さんご存じのアパレルブランド「URBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)」です。

気づいたら複合型のアウトドア施設をやっていたのも驚きですが、コンセプトから懐の広い顧客対応、かゆいところに手が届く設計まで「こんなキャンプ場がほしかった!」と感じることばかり。

 

 

テレワークも一気に増えていますが、ワークスペースの整ったここなら「昼間は遠隔で仕事して、夜は焚き火」なんて働き方も叶えてくれます。

さぁさぁ、ここまでせっかく読んでいただけたのなら、記事の最後まで楽しんでいってください。

 

※取材は2019年秋に行いました

ダイジェストでいいところをお見せします

芸能人や文化人、経済界の重鎮たちが愛した別荘地「蓼科(たてしな)」。近年は別荘ブームも下火で、一昔前と比べたらだいぶ落ち着いた様子です。

 

とはいえ、標高1250mの環境は四季の色が濃く、訪れた秋口の蓼科湖畔は真っ赤な紅葉が楽しめました。なんといっても空気が美味い。白樺の木々に囲まれた湖畔沿いのロケーションは間違いありません。

 

キャンプ場はこんな雰囲気で、テント泊orキャビン泊が選べます。つまりテント持参でもいいし、バーベキューや焚き火だけ楽しみたいなら、いっそキャビンで気軽に寝るも良し。

 

タイニーガーデンのすごいポイントは、めちゃめちゃキレイな洋室・和室のロッジに泊まれること。

 

たとえば家族連れでキャンプのテント泊をしに来たけれども、天候が崩れて大雨に。もしくは友人と訪れたら、急に体調を崩した人が……。そんな時は部屋さえ空いていれば、安心・快適すぎるロッジ泊へ切り替え可能。

 

自然で過ごす醍醐味は薄れてしまいますが、無理にテント泊しなくてもいい。これだけで心理的ハードルが下がる!

 

場内は車である程度乗り入れ可能な設計で、重たいキャンプ道具の搬入も楽! とにかく便利な印象を受けました。

 

そうそう、なにが便利って食事はカフェレストランで済ませられること! 地元食材をふんだんに使用したご飯は、キャンプの雰囲気の延長線上で楽しめます。

 

調理器具や食材を持ち込んでキャンプ飯も捨てがたいので、どちらの食事を選ぶかは各自の判断で! 個人的には焚き火台を調理場にしながら、ダッチオーブンでカレーを作りつつ、酒を飲みながら談笑するのが好きです。

 

お酒を忘れても大丈夫。地元蓼科のクラフトビール「8Peaks BREWING」が購入可能です。いっそビールは現地で買って地元経済まわしちゃいましょう。

 

地味に嬉しいのが売店。夜食のUFOだって、おつまみだって、ポップコーンだって、ここに来ればすべてが揃う……。いっそストイックにUFOだけ食べて、あとは焚き火をしながら酒を飲み続けるのもアリかもしれません。

 

そして今回取材した一番の理由は「温泉浴場完備」!

キャンプ場に温泉浴場がセットなんて聞いたことあります? いや、きっと世の中を探せば必ずどこかにある。決めつける視点はよくない。

 

ぼく自身がキャンプ中の大きな悩みとして絶対浮かぶのが「お風呂の有無」なんです。自然回帰したいとほざいてるくせに、身体を温めて床につかないと疲れがとれない神経質野郎で…。

 

しかも、いい感じのシャンプー、コンディショナー、ボディーソープがあるし。

 

さらにナチュラル系の化粧水、乳液なんかも用意されています。37歳の混合肌おじさんのスキンケアにも優しいぞ! もちろん女性は荷物を減らせるのが最高ではないでしょうか。

 

20円3分のお手軽ドライヤーではなく、美容室に置いてそうな高級ドライヤーのおかげで飢餓状態のキューティクル補修もできました。ありがとうタイニーガーデン…。焚き火の臭いも、日中の疲れも、寒い時期の冷えも、温泉で体調を整えられるの嬉しすぎる…。

 

さてさて、こんなに隅々まで行き届いたキャンプ場を、アパレルブランドであるアーバンリサーチがなぜ始めたのか。

現地責任者を務める粟野さんに話を聞きました。

 

話を聞いた人:粟野龍亮さん

東京都大田区育ち。アーバンリサーチの展開する「かぐれ」に所属後、結婚・出産を機に三重県伊勢市へ移住し、旅行業界へ転職。2017年に長野県茅野市へ移住し、地域おこし協力隊として行政と連携しながら地域資源を活かしたツアー企画を行う。2019年夏からアーバンリサーチの運営するキャンプ場「TINY GARDEN 蓼科」の企画・地域コーディネーターに就任。

 

「都市と地方をつなぐ橋」としてのキャンプ場