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やっぱり大変?介護の仕事はどんなことをするの?

しごと探しのキホン

介護の仕事はこれから伸びていく業界

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日本は世界のほかの国に比べるとかなり高齢化が進んでいる国で、総務省統計局が2015年9月に発表したレポートによると、日本国内で一般的に高齢者といわれる65歳以上の人口はおよそ3384万人おり、総人口に占める割合が約26.7%、つまり日本人の4人に1人が高齢者という計算になります。増え続ける高齢者のサポートをする仕事は今後もさまざまな範囲に広がっていくと考えられます。ですからこれから介護の現場で働こう!という人にとっては需要も多く、ウェルカムな業界といえるでしょう。

介護にもいろいろな種類があるんです

ひとことで介護というと「高齢者のお世話」というイメージですが、実際はさまざまな業務があり、それぞれの種類に分けられます。まずは働く場所ですが、大きく施設介護の仕事と訪問介護の仕事に分かれます。施設は以下のようなものがあげられます。

●特別養護老人ホーム
●介護老人保健施設
●有料老人ホーム
●グループホーム
●デイサービス
●デイケア

この中でも特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホームなどは入所介護型施設と呼ばれ、利用者は住居としてそこに住んでいるので24時間体制での介護となります。デイサービスやデイケアは日帰りでの利用が中心です。一方、訪問介護は利用者の自宅に直接赴いてお世話をします。

資格は必要?

基本的には無資格でもできますが、パートでも介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)や3年以上の実務経験を積んで介護福祉士の資格をとることで、より専門性の高いサービスをすることが可能になり、時給や給与も無資格より条件がよくなります。

介護の仕事内容は?

気になる仕事内容ですが、基本的なものとして以下があげられます。

●入浴介助

入浴介助は介護の仕事をする上で大きなウェイトを占める仕事です。利用者にとっても体を清潔に保つだけでなく、新陳代謝を高める、筋肉をほぐすなど重要な目的があり、何より食事と並んでいちばんの楽しみでもあります。入浴は、多くの場合入所介護型施設は午前と午後に計2回、デイサービスなど通所型施設は、午前に1回です。着替える前に必ず体温、脈拍、呼吸などを測って健康状態をチェックし、脱衣所や浴室も室温を22~25度に保つなど、入浴前から細心の注意を払います。入浴中も水温は心臓に負担のかからない温度にし、浴室は濡れていて滑りやすいので滑り止めマットを設置するなど、転倒防止に十分注意します。注意力と体力のいる仕事ですが、利用者のいちばん喜ぶ顔を見ることができ、やりがいを感じる部分が多くあります。

●食事介助

食事介助は、利用者が食事の介助が必要な場合、安全においしく食べられるようサポートする仕事です。高齢者は加齢によって歯が少なく、噛む力も弱くなっているため、食材も利用者に合わせて細かくカットしたものや、汁気の多いもの、柔らかく煮たものなど、食べやすい調理法で作られます。また安全な姿勢をキープし、食べ物がのどに詰まったりしないよう常に気を付けなければいけません。

●排泄介助

排泄介助は介護の仕事の中でもいちばん難しいかもしれません。介護を受ける側にとっては排泄を他人に介助してもらうことは身体的にも精神的にもストレスを感じるものです。そのためお互いの信頼関係が構築されていることがとても重要になります。またトイレに行きたくなるときも利用者によってバラバラですから、常に気を配ることが必要です。そのほかトイレに行くことが困難な利用者はおむつを使用しているため、一日に何回か交換することも必要です。

●移動介助

利用者が生活するうえで欠かせない、起きる、立ちあがる、歩く、座るなどの移動動作を介助します。高齢者は立ち上がるときや歩行中など、移動動作中に転倒することが多く、それが原因で寝たきりになってしまうことがあります。そういった事故を未然に防ぐためにも大事な仕事のひとつです。

 ●就寝介助

利用者の就寝時にベッドメイクをし、ベッドに移動させたり、寝たきりの利用者の場合はベッドの角度を変えて安全に寝る体勢へ移したりします。就寝介助はそれで終わりではなく、利用者が夜中にトイレなどで目を覚ました場合はその度にする必要があります。利用者も寝覚めの状態ですから転倒などに細心の注意を払わなければいけません。

●レクリエーション

入所介護型施設の場合、利用者が楽しみながら手足や体全体を動かすことのできるレクリエーションを企画することも大切な仕事です。複雑なルールや激しい動きを伴うものは難しいので、リズムに合わせて手をたたくゲームや、お手玉、折り紙などがよく行われています。高齢者はレクリエーションをすることによって、定期的に適度な運動をする機会を得て、身体機能の衰えを防ぐなど、体の不自由な方にとっても一種のリハビリテーションとして機能します。また手先を使うことによって脳を活性化させ、認知症の予防にも役立ちます。そして、ゲームなどで利用者同士や介護スタッフと一緒にコミュニケーションをとることで日々の生活にもハリが生まれ、心の充足にもつながります。

いかがだったでしょうか?介護の仕事は体力的にも大変なことが多く、辞めたいと思うこともときにはあるかもしれませんが、実際に仕事をされている方からは、高齢者のお世話をすることで自分の人生にとって大切なことを教わり、感謝されることのうれしさを知ったという声をよく聞きます。人の役に立ちたいという気持ちが強い方には向いている仕事かもしれませんね!

社会保険に加入したほうが得か、損か?

社労士 ピックアップ

メリットとデメリットを比べてみましょう

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1.社会保険に加入するメリット、デメリット

「社会保険に加入したほうが得か、損か」を考えるときには、メリットとデメリットを比べてみることが必要です。主なメリット、デメリットをあげると、次のようになります。

 

●社会保険に加入するメリット
①病気や老齢になって給料がもらえなくなったときに、給付金・年金等が支給される。②社会保険料が所得から控除されるため、納付するべき所得税や住民税が減る。
③労働時間や年収の上限を意識しないで働くことができる。

●社会保険に加入するデメリット

①毎月の給料から社会保険料が徴収されて、手取り額が減る。
②配偶者の家族手当が支給停止になることがある。(家族手当の支給対象を「社会保険の被扶養者」に限定している場合)

 

さて、メリット③にあげた「労働時間や年収の上限を意識しないで働くことができる」について、少し詳しく説明しましょう。

そもそも社会保険への加入・非加入は、本人が選択できるものではなく、労働時間や年収について一定の要件を満たすかどうかによって決まります。ですから、社会保険に加入したくないパート従業員は、加入要件である「週労働時間30時間以上」(※)を満たさないように働かなければなりません。なお、社会保険に加入しないパート従業員は、「年収130万円未満」であれば、配偶者が加入する社会保険の被扶養者になれます。したがって、配偶者の被扶養者になろうとするパート従業員は、「年収130万円未満」になるように働くことが必要です。(これを「130万円の壁」と言います。)

このように社会保険に加入せず、配偶者の被扶養者になろうとするパート従業員は、「週労働時間30時間未満・年収130万円未満」という制限のもとで働かなければなりません。一方、社会保険に加入する場合は、これらの制限を気にせず、稼ぎたいだけ自由に働くことができるのです。

 

※2016年10月1日から、従業員数501人以上の企業については、社会保険の加入要件が「週労働時間20時間以上、勤続1年以上見込み、月額8.8万円以上(ただし学生は適用除外)」に改正されます。

 

 

2.年収約150万円以下であれば、社会保険に加入しないほうが「得」

それでは、メリットとデメリットを比較して、「社会保険に加入したほうが得か、損か」について考えてみましょう。

まず、メリット①であげた「給付金・年金が支給される」ということですが、勤務先の社会保険に加入しなくても、配偶者の社会保険の被扶養者になったり、国民健康保険や国民年金に加入したりすれば、病気や老齢のときの給付等が行われますので、あまり考える必要はありません。また、メリット②にあげた節税効果も、デメリット①の「手取り額の減少」の方が絶対に大きくなるので、これも考えなくてもよいでしょう。

したがって、社会保険加入の損得についてはデメリット①とメリット③とを比較する、つまり「社会保険料を徴収されても、労働時間や年収の上限なく働いたほうがよいのかどうか」を考えればよいことになります。

毎月の給料から徴収される社会保険料(健康保険、介護保険、厚生年金保険の保険料の合算)は、給料の約15%に相当します。例えば、年収150万円のパート従業員は、社会保険料として年間約23万円が徴収されることになりますが、そうなると年収130万円で社会保険に加入しないパート従業員の手取り額を下回ることになり、「損」をしてしまいます。

つまり、年収見込み額が130万円以上150万円以下の場合、社会保険に加入して保険料を徴収されると、実際の手取り額が130万円を下回ってしまうので、むしろ年収130万円未満になるように労働時間を調整して働いた方がよいということになります。

なお、デメリット②にあげた「社会保険に加入すると、配偶者の家族手当が支給停止になる場合」については、上記の150万円に配偶者の家族手当の年間支給額を加算して考えればよいでしょう。例えば、月1万円の家族手当が支給されている場合は、年収162万円以上にならないのであれば、年収130万円未満に抑えて働いた方が「得」ということになります。

ただし、これまで述べたことは、配偶者が加入する社会保険の被扶養者になれるパート従業員について言えることです。配偶者の被扶養者にならず、勤務先の社会保険にも加入しないパート従業員は、居住地の市町村が運営する国民健康保険や国民年金に加入することになりますが、ここで納付する保険料は、多くの場合、勤務先の社会保険に加入した場合の保険料を上回ります。したがって、配偶者の被扶養者になることができないパート従業員は、週30時間以上勤務して、勤務先の社会保険に加入したほうが「得」になります。

  

社労士

深瀬勝範(ふかせ かつのり)

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Fフロンティア株式会社代表取締役。社会保険労務士。1962年神奈川県生まれ。一橋大卒。大手電機メーカー、金融機関系コンサルティング会社、大手情報サービス会社を経て、独立。企業・公共団体の人事制度設計や事業計画の策定等のコンサルティング、人事労務専門誌などに寄稿も行っている。著書に「労政時報別冊 実践人事デ-タ活用術」(労務行政)。

 

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