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面接でよい印象を与える、身だしなみの心得とは?

働き方のキホン ピックアップ

個性を出すより、年齢に合った服装で自分らしさをアピール

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主婦であってもパートの面接へ行くのにふさわしい服装は、どの季節でも「清潔感」を大切にしなくてはなりません。ですが、年中、同じ服装で面接へ行くわけにはいきませんよね。この服が好きだから着る!ではなく、働く場所の雰囲気や年齢に合った服装、上司になるかもしれない相手に好印象を与える服装などを頭に入れて選ぶことが大切です。ここではそのことをふまえて、冬の面接時の服装についてご紹介します。

ラフすぎず、堅すぎない、きれいめカジュアルでOK

●女性編
スーツであれば問題はありません。しかし、持っているスーツのサイズが合わないなど、さまざまな理由で着ることが難しい人もいます。新しく買うのもよいですが、この先着る予定がなければ自宅のクローゼットから選びましょう。ジャケット、ブラウス、スカートかパンツ、パンプスであれば清潔感があります。また、ブラウスの上にカーディガンやニットを合わせる、もしくは上品な印象を受けやすいアンサンブルもよいです。カラーは白や淡いピンクやクリーム色、また、40代以上であればベージュやグレー、黒なども好印象を与えられます。派手すぎない色がベストです。

●男性編
女性と違い、男性はスーツを選択しておくと、面接でマイナスのイメージに取られることはありません。もちろんスーツでなくてもよいですが、普段着よりもかっちりした服装で面接に臨みましょう。ジャケット、ニット、シャツ、チノパン、革靴など、ベーシックなアイテムを品よく組み合わせるのが大切です。カラーはベージュやグレー、黒のジャケットに白や淡い色のシャツを着ると清潔感のある人だと思われます。ただし、女性と同じく派手な色は厳禁です。

職場に合った服装を選択するのが理想

事務系の応募先である一般企業はスーツを着用している人が多いため、面接はスーツが適しています。就業後は動きやすい服装が求められる看護助手や介護職も同様で、スーツかジャケットをはおった服装がよいでしょう。一方、スーパーやファーストフード店、コンビニではきれいめなカジュアル着でも問題はありません。ですが、スーツで面接を受けて悪い印象を与えることはないため、どんな職業でも迷うようならスーツで面接に向かいましょう。

寒いからといって防寒だけを考えるのはダメ

冬の面接は夏と違い、寒さ対策をしなくてはなりません。知らず知らずのうちに厚着をしてしまう人もいるかと思います。しかし、面接時に着膨れしているとよい印象はありませんし、暖房の効いた部屋ではいつも以上に汗をかいてしまいます。そのため、コートの下はあまり重ね着をしないのがオススメです。どうしても寒さに負けてしまう人は、保温性の高いインナーを一枚着たり、携帯カイロを持ったりするなど、対策をしてから外出しましょう。そのほか女性の場合、防寒のために黒いタイツをはく人も多いでしょうが、暗いイメージを連想させるため、面接にはベージュのストッキングが適しています。また、ハイヒールやピンヒール、男性もですがブーツは避けましょう。

バッグはシンプル、アクセサリーは控えめに

面接の服装は決まってもどんなバッグを持っていくべきか、アクセサリーはしていいのか、悩んでしまいますよね。バッグは服装に合わせたナチュラルなカラーを選び、柄のないシンプルなデザインがオススメです。また、面接時に書類を渡されることや、バッグをイスの横に置く場合があるため、A4サイズが入る大きさで、自立するタイプの形が使いやすいですよ。高級ブランドのバッグやリュック、紙袋は避けておくのが無難です。アクセサリーはイヤリングやピアス、ブレスレットは面接時には必要ありません。ただ、アパレル系の職種であればアクセサリーがあった方がよいこともあります。また、結婚指輪は大丈夫ですが、豪華な時計やカジュアル過ぎる時計も外しましょう。

コートやマフラーを脱ぎ着するタイミングは?

冬の面接で面倒なのはコートやマフラーです。ジャケットだけなら室内でも脱がなくてもよいですが、防寒具はそうはいきません。では、いつ脱ぐのがふさわしいでしょうか。コートやマフラーを脱ぐタイミングは応募先の建物に入る前がよく、手に持ったままロビーや受付へと向かいましょう。そして面接後、行きと同じように建物を出てから防寒具を着るのがよいでしょう。もし面接の担当者が「寒いのでここで着てください」と勧めてくださったら、お礼を言いながらすみやかにコートを着ましょう。

せっかくの看護師資格。無駄にしないで使ってみませんか?

働き方のキホン

病院勤務以外にも道はある。需要のある介護施設の看護とは

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憧れの看護師になったけど、結婚や子育て、もしくは体力的な問題で辞めてしまった人はいますよね?復帰を考えてもブランクや年齢をネックに思い、なかなか行動に起こせていない人もいると思います。しかし、看護師資格を持っていると持っていないとではパートの就業先を探すのに大きな差があります。もちろん病院勤務に戻ることもよいですが、看護師資格があればほかにも応募先を選ぶことができます。なかでも、高齢化社会によって増えている介護施設での看護師業務は年々ニーズが高くなっており、どんなところでどのような仕事をするのか詳しく知っておくとよいですね。

介護施設といっても違いがある!

病院に外科、内科といった分野があるように介護施設にもいくつか種類があります。特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)、介護老人保健施設(老人保健施設)、介護療養型医療施設、有料老人ホームといった施設が全国各地に立地しており、入居者・制度・看護師の役割などに違いがあります。

●特別養護老人ホーム…重度の要介護者が長期入院し、医師が常勤しておらず看護師の数もやや少なめ。もし要介護者に何かあれば看護師一人で見立てをすることがある。身体・精神上に重い障害を持つ人が多く、医療ケアを常に求められる。夜勤は少なく、ほとんどの施設でオンコール(急患時のために待機すること)対応をしている。

●介護老人保健施設…入院の必要のない要介護者の看護、リハビリ、介護など、日常生活上の世話を行う。医師が常勤しており、看護師が多数働いている。要介護者は在宅復帰を目指しているため、医療行為を求める人は少ない。夜勤やオンコールは施設によってないこともある。

●介護療養型医療施設…医療や看護に重点を置き、重度の利用者を介護している。そのため、医師や看護師の数が多く、高度な医療行為を求められる。病院勤務と同じくらい夜勤の日数があり、看取り介護の件数も比較的多い。

●有料老人ホーム…自立の人、要介護者、要支援者に対して24時間体制の介護ケアを行い、医療ケアも行う。医師の常勤は義務付けられておらず、看護師の人数は少ない。重度の要介護者も夜勤も少ない。ただしオンコール対応がある。

このように細かな違いのほかに、施設の管理者によっても看護のやり方に差が出てくるため、面接時にはどのくらい医療行為を行っているのかを詳しく聞くことが重要です。

看護師ができること、できないことを確かめておこう

介護施設によって看護師の役割は違うと述べましたが、医療に加えて介護の部分にも違いがあります。看護師に求められる仕事は、要介護者の健康管理やバイタルサインのチェック、点滴、投薬などの基本的な医療ケアです。ほとんどの介護施設では医療と介護は線引きされ、看護師は医療ケアのみ行う場合が多いですが、介護老人保健施設では重度の要介護者がいないため、見守り、食事の提供、排泄・入浴介助といった介護ケアを介護士と一緒に行うことがあります。しかし、介護士と違い看護師は介護のプロではないため、うまく動くことができなかったり、ストレスを抱えたりすると業務に支障をきたしてしまうかもしれません。そうならないように、看護師と介護士の役割がしっかり線引きされている施設なのかを確認してから勤めるのもよいですね。

介護施設のメリットとデメリットは?

介護施設の看護師はワーク・ライフ・バランスが取りやすい職業といわれています。正社員、派遣社員、パートであっても施設によっては夜勤や残業がなく、要介護者とは長期的に関わることができるため、介護スキルやコミュニケーション力がアップするとして人気です。また、パートであっても時給は1500円を超える職場がいくつもあり、夜勤もこなすと年収は一般企業のパートよりもらえる場合もあります。しかし、介護施設ならではのデメリットはあり、高度な医療行為をしないため医療スキルが低下する、一人で要介護者の見立てを判断するため強いプレッシャーを感じる、介護スタッフとの関係性がうまくいないなどといった意見も少なからずあります。ですが、子育てを終えた40から50代などブランクの長い看護師にとって介護施設は復帰のしやすい場所のため、病院勤務よりも介護施設を選ぶ人も多いです。

 

いかがだったでしょうか。介護施設は病院にはない利点を持った職場です。将来について考えた時、もし高齢者看護に興味を持っていたら介護施設勤務は魅力的な就業先になりますよね。あなたのやりたいこと、働き方を考えて就業先のひとつとして検討してみてはどうでしょうか。

パートも休暇を取得できますか?

働き方のキホン 社労士 ピックアップ

~6カ月以上勤務すれば年次有給休暇を取得できます~

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1.「年次有給休暇(年休)」とは

年次有給休暇(以下「年休」という)とは、一定の要件を満たした労働者に対して、通常の賃金が支払われる状態で休むことができる制度です。パート従業員の場合、「働いた時間に応じて賃金が支払われる契約となっているので、(月給制で働いている)正社員のような年休の仕組みはない」と思い込んでいる人もいますが、それは誤解です。労働基準法では、会社は、勤続期間や出勤率などに関する要件を満たした労働者に対して、正社員、パート従業員などの区分に関係なく、一定日数の年休を取得する権利を与えなければならないと定めています。

それでは、どのような要件を満たせば、年休が与えられるのでしょうか?

2.年休を取得する権利は、原則として、入社半年後に与えられる

年休を取得する権利は、次の2つの要件を満たしたときに与えられます。

(1)入社日から6ヶ月経過していること
(2)その期間の全労働日の80%以上出勤したこと

なお、最初に年休が与えられた日から1年が経過した日に、(2)と同様の要件(直前の1年間の全労働日の80%以上出勤したこと)を満たせば、さらに新しい年休取得の権利が与えられます。

年休の日数は、通常の労働者の場合、入社6か月後に10日分が与えられ、その後、入社1年6か月後は11日分、2年6か月後は12日分、3年6カ月後は14日分…と増えていき、最大20日分まで与えられます。

週の所定労働時間が30時間未満で、かつ週の所定労働日数が4日以下(または1年間の所定労働日数が48日から216日まで)のパート従業員の場合は、所定労働日数と継続勤務年数に応じて、1日分から15日分の範囲内で年休が与えられます(これを「比例付与」といいます)。例えば、毎週1日だけ勤務するパート従業員でも、6ヶ月以上働けば、1日分の年休が与えられます。

法律上、年休を取得する権利の時効は2年間と定められています。つまり、ある年に与えられた年休を使い切れなかった場合は、翌年に限り、それを繰り越すことができるということです。例えば、入社6か月後に10日分の年休が与えられた労働者が年休をまったく取得しない場合、1年6か月後には、前年の10日分と今年の11日分を合わせた21日分の年休が与えられます。さらに、年休を取得しないまま1年間が経過すると、最初に与えられた10日分の年休の取得権は消滅しますが、前年に付与された11日分と新たに付与された12日分を合わせた23日分の年休が与えられます。

なお、ここでは、労働基準法で定められた年休に関する要件や付与日数などを書いています。会社によっては、これよりも良い条件を定めている場合がありますので、自分の年休については、入社時に締結した労働契約書などで確認してください。

3.年休は、原則として、労働者が希望する日に取得できる

年休は、原則として、労働者が希望するときに、自由に取得することができます。ですから、労働者側から、職場の上長に「○月○日に休みたい」と申請し、とくに問題がなければ、その指定した日に年休を取得することができます。

会社側は、事業の正常な運営を妨げられそうな場合は、労働者がした年休取得日を別の日に変えてもらうように求めることができます。パート従業員の場合、学校行事や地域イベントがある日に、多くの人が年休取得を申請してきて、それをすべて認めてしまうと、その日は事業運営ができなくなることがあります。こういうときには、会社とパート従業員、あるいはパート従業員同士の話し合いのもと、とくに用事がない人は、年休を別の日に変えてもらうなどの対応がとられることがあります。

4.マナーを守って、しっかりと年休を取得する

年休を取得することは、労働者に認められている権利です。パート従業員でも、遠慮することなく、自分が休みたいときに年休を取得することができます。

しかし、当日の朝になって年休を取得すると急に言い出したり、同一日に多くの人が年休を取得したりすると、休んだ人の分の仕事をカバーしなければならない職場の人たちに迷惑をかけてしまいます。「年休を取得するときには早めに申請する」、「多くの人が休みそうな日や仕事が忙しい時期は、できるだけ年休取得を避ける」などの職場のマナーを守って年休を取得するように心がけましょう。

社労士

深瀬勝範(ふかせ かつのり)

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Fフロンティア株式会社代表取締役。社会保険労務士。1962年神奈川県生まれ。一橋大卒。大手電機メーカー、金融機関系コンサルティング会社、大手情報サービス会社を経て、独立。企業・公共団体の人事制度設計や事業計画の策定等のコンサルティング、人事労務専門誌などに寄稿も行っている。著書に「労政時報別冊 実践人事デ-タ活用術」(労務行政)。

うわーっ! 朝はバタバタ忙しい! だったら夜を有効に使おう

働き方のキホン

多忙な毎日を、快適に過ごすために

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仕事と家事の両立ってなかなか難しいですよね。

特にフルタイムに近い仕事をしている方は、毎日のやりくりに頭を悩ませているのでは? 退社して、夕飯の買い物をすませ、お子さんが小さい方は保育園や託児所にお迎えにいって、ご飯をつくって食べさせて、お風呂に入れて・・・。目の回るような忙しさです。

でもせっかくの人生、一度きりしかないのですから何事も楽しんでみませんか。

時間をうまく使って、パートライフをもっと楽しむ

仕事をしていると得られるメリットはなんでしょう?

●お金が手に入る
●見聞が広がる
●社会貢献できる
●仲間ができる
●充実感を得られる

などがあげらます。

自由なお金が手に入れば、ちょっと豪華な外食をしたり、自分磨きに費やしたり、お子さんの習いごとを増やしたり・・・と生活がグレードアップするもの。お金がすべてだとは言いませんが、気持ちに余裕が生まれるのは事実です。

またそのほかにも、仕事を通して評価されると満足感が得られたり、新しい友達ができたり、知識が増えたりといいことがいっぱい。

ただやはり、「忙しい」「自分の時間がなくなる」「家族とじっくり向き合えなくなる」というデメリットも聞かれるのが現実。特に出勤前の朝は、時との闘いです。

そこで比較的ゆっくりとした時間がとれる“夜”を有効活用しましょう。

今までの常識にとらわれなければ、時間はもっと生まれる

一般的に、主婦が退社してから行う作業は以下のようなものではないでしょうか。

●買い物
●子供のお迎え
●夕飯作り
●夕食
●入浴
●翌日の準備

夜に洗濯をする家庭だったらここに洗濯が加わるでしょうし、朝に洗濯をしている派だったらとり込んでたたむ作業が入るかもしれませんね。

色々とやることは多いのですが、これらは工夫次第で時間を短縮することができます。たとえば買い物は最近話題のネットスーパーを使うのも手です。数日分の献立を考えながら注文すれば、無駄なものを購入しなくてすみます。実店舗ではレジの前に並んでいる製品に目がいったりセール品が出ていたり、何かと誘惑が多く衝動買いも増えがち。しかしネットで目的の物だけを買うようにすれば、お金と時間の節約になります。フェイスパックをしながらインターネットを見れば、美容時間をかねることもできますよね。

また夜のうちに翌日の食事準備をすませてしまうのもオススメです。野菜などは細かく刻んでおいてプラスチック容器やビニール袋に入れて冷蔵庫へ。おみそ汁は出汁で具材を煮込むところまですませ、翌日お味噌をとくだけにすれば時間短縮になります。

特にお子さんがいる家庭は栄養バランスも気になるもの。時間をかけずに品数を増やせる工夫は、色々なサイトに載っていますから、それらを参考にするのもいいですよ。

頼れる相棒を見つけよう!

さまざまな工夫で時間を節約できますが、便利なツールに頼ってみるのも良い案です。共働き世帯が増えた昨今、使い勝手の良い道具がたくさん出ています。全部をそろえるのは難しいでしょうが、「ここだけは手を抜きたくない」というこだわりのポイントだけ、グッズの力を借りるのも手です。

<家事を助けてくれる頼もしい仲間>

●電子レンジ
⇒電子レンジ専用のスチーマーなどで、短時間で美味しい料理ができます。

●ロボット掃除機
⇒誰もいない時間帯があるのならオススメ。帰宅するとピカピカの部屋が待っています!

●乾燥機つき洗濯機
⇒どんなお天気の日も安心して洗濯ができますよね。

●食器洗い乾燥機
⇒食後の片づけを面倒だと感じる主婦は、実に9割にのぼるという結果も出ているようです! これさえあればノンビリできますね。

●コードレス掃除機
⇒複数階ある戸建て住宅などにピッタリ。いちいちコンセントにコードをさす手間が省けます。

平日はロボット掃除機に主要個所を任せて、週末は階段などを含めた全体を掃除しているという声もあります。

工夫次第で、日々はもっとハッピーになるはず♪

いかがでしたか。
上記はほんの一例で、ほかにも工夫できることはたくさんあるはずです。毎日バタバタしている方もちょっと立ち止まり、一度深呼吸。そしてゆっくり周囲を見渡せば、もっと効率化できる事柄が見えてくるかも知れません。ご自分のライフスタイルを振り返って、時短要素をぜひ見つけ出してくださいね。

特に子供がいて今は大変という方も、幼少期はほんの一時です。すぐに大きくなって今の時期を懐かしむ時がきっと来るはず。常に親を頼ってくれる可愛い時期を、忙しさで見逃してしまうのはもったいないですよ。頑張る気持も大事ですが、大変なのは今だけだと割り切ってゆったりと構える姿勢も大切です。

正社員じゃなくても「無期契約」で雇ってもらうことはできますか?

社労士 働き方のキホン ピックアップ

~勤続5年を経過すれば、パートのままでも無期契約へ転換できます~

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1.パート従業員でも無期契約に転換できるルールができました

「1年間」などの期間の定めのある労働契約(有期契約)を締結して働いているパート従業員の中には、契約を反復更新しているうちに、長年にわたり働き続けている人もいます。このような人たちの多くが、来期は契約打ち切りになるかもしれないという不安を抱えており、「できれば、正社員と同じように、期間の定めがない契約にしてもらいたい」という希望を持っていることでしょう。

こうしたパート従業員の希望に応えるかたちで、有期契約が反復更新されて通算5年を超えたとき、その労働者が希望すれば、期間の定めがない労働契約(無期契約)に転換してもらえるルール(無期転換ルール)が労働契約法によって定められました。

2.無期契約への転換は勤続5年を超えれば申込むことができる

それでは、いつ、無期契約に変更してもらえるのでしょうか。

労働契約法では「同一の使用者との間で、有期契約が通算で5年を超えて繰り返し更新された場合は、労働者の申込みにより、無期契約に転換する」と定められています。例えば、1年ごとに有期契約を更新している場合、契約更新を5回行なって、勤続6年目に入ったら、労働者は無期転換の申込みをすることができ、会社は、その申込みを承諾しなければなりません。そして、勤続6年目の1年の間に無期契約への転換の申込みをした労働者は、その有期契約が終了した翌日、つまり7年目から無期契約になるわけです。

なお、6年目に申込みをしなかったとしても権利は消滅しませんから、6年目に申込みをしなかった場合には、7年目以降いつでも無期転換への申込みをすることができます。

このルールは、2013年4月1日以後の労働契約が対象となるため、1年ごとに契約更新をしているパート従業員は、2018年4月以降に更新される契約から無期転換ルールが適用されます。現時点で勤続5年を超えていても、今すぐ無期転換が認められるわけではありませんが、2018年4月以降に申し込みをすれば、その次の年から無期契約に転換されます。

3.無期契約になっても正社員と同じ待遇になるとは限らない

「無期契約に転換される」といっても「正社員になれる」とは限りません。

例えば、賞与や退職金の支給対象になっていないパート従業員は、無期化されても、それらが支給されないままということもあります。労働契約法は、「有期契約を無期化する」ことを義務づけたのであって、「無期化したパートの待遇を正社員と同じにする」ことまでを求めているわけでありません。別段の定めがない限り、無期契約になっても、賃金や労働時間などについては、有期契約のときと同じ条件で働くことになります。

4.無期転換の申込みをしないことが契約更新の条件とされている場合の対応

無期契約への転換は、労働者が申し込みを行った場合に行われます。逆に言えば、労働者が申し込みをしない限り、会社は無期転換を行わず、何年たっても有期契約を更新する状態が続きます。ですから、無期転換を希望するパート従業員は、勤続5年を超えたら、自分から無期転換の申込みをすることが必要です。申込みは口頭でも有効ですが、後日トラブルを避けるためにも書面で交わしておいたほうがよいでしょう。

5年目の契約期間が終了する1ヵ月前くらいになって、会社側が「この場で無期転換の申込みをしない約束をしたら、次年度も契約を更新する。約束できないならば、今回の契約をもって終了とする」と言ってくるかもしれません。このように無期転換の申込みしないことを契約更新の条件にすることはできないのですが、その場で指摘すると、会社は「つべこべ言うなら、契約更新はしない」と言ってくるでしょう。

こういう場合、その会社で働き続けたいならば、とりあえず「申込みしない」ことにして、契約更新を優先させたほうがよいと思います。そして、6年目の勤務期間中に「気が変わったので無期契約にしてください」と会社に伝えるのです。会社は、「約束を破った」と言ってくるでしょうが、この場合、「無期転換の申込みをしない約束」自体が無効になりますので、最終的に、会社は無期転換を認めざるをえません。

もっとも、こうなると自分と会社との関係は悪くなるでしょうから、そこまでしてでも働き続けるべきかという点は、大いに疑問です。ですから、労働者側は、その会社で長く、楽しく働き続けたいのであれば、とりあえず契約更新をしておいて、会社が無期化を認めてくれるのをじっくり待つ、といった対応のほうがよいように思います。

社労士

深瀬勝範(ふかせ かつのり)

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Fフロンティア株式会社代表取締役。社会保険労務士。1962年神奈川県生まれ。一橋大卒。大手電機メーカー、金融機関系コンサルティング会社、大手情報サービス会社を経て、独立。企業・公共団体の人事制度設計や事業計画の策定等のコンサルティング、人事労務専門誌などに寄稿も行っている。著書に「労政時報別冊 実践人事デ-タ活用術」(労務行政)。